誰しも他人に見せる顔と、家の中でのプライベートな顔とは違うもの。
芸能人やインフルエンサーと呼ばれる人たちは当然、一般人でもそうでしょう。
だからあんまり外側だけ見て「すごい」とか「羨ましい」とか思わないほうが、精神衛生上いいのではないかと思うのです。
外と内
最近、心理カウンセラーの竹内成彦さんのブログを読む機会がありました。
「フェイスブックを見ると自分が惨めになる」という人がいるらしいのです。
竹内氏はフェイスブックにパーティの写真を投稿している人も、普段はほとんど平凡で地味な毎日を送っているのではないか、と書いています。
そして、「毎日が喜びにあふれている」と言いながら、自分の家庭はグチャグチャになっているセラピストや、「愛と感謝の日々」だと言いながら、心の中には憎しみや怒りや嫉妬を抱えているヒーラーや、貧しい生活をしながらホテルのラウンジで撮った写真をSNSに投稿している人も知っている、と書いています。
外側と内側ではかくも違う、というか、違うのが当たり前なのでしょう。
外に表れているのはその人のほんの一部で、そこだけ見て羨ましがったり自己嫌悪に陥ったりする必要はないのだとわかっておいた方が落ち着いて暮らせます。
小説家の目
ただ普通は、他人は外側に表れている部分しか見られないわけで、そこでつい憧れを抱いてしまうこともあるかもしれません。
そういうときは相手を冷静に見る目を持つといいですね。
例えば、小説家の百田尚樹氏が三浦瑠璃さんについて言ったこと。
以前よくテレビに出ていた三浦瑠璃さんは、学者というよりセレブな生活ぶりを発信しているタレントみたいに見えましたが、百田氏は彼女のことを「興味深い素材」だと言っています。
東大農学部を出ていながら国際政治学者を自称する(誰かに認められたわけではない)、結婚相手は外務官僚、40歳越えでロングヘアで真ん中分け、六本木、軽井沢、豪華ルーザー……。
「ある種、漫画のキャラクターですよ」と。
三浦さんに憧れる人がいるかどうかわかりませんが、百田氏の目を通すと、「美人の学者」が俄然「おもしろい人」に見えてきます。
こういう目を持っていたらどんな人でも冷静に見ることができそうです。
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