他人から15億円の相続を受けた人がいます。
大阪出身の芸人、前田けゑさんです。
そんな不思議なことが?と驚きますが、けゑさんに遺産を残した資産家のおばあさんは、けゑさん自身の祖母の友人だったのです。
祖母の友人
その84歳のおばあさんにはお子さんがいず、ご主人を亡くして名古屋で一人暮らし。
寂しい生活をしているので、大阪に来たときに一緒にご飯を食べようと祖母に誘われたのがおばあさんに会った初めてで、それがけゑさん25歳のとき。
話しているうちにおばあさんが資産家であることが徐々にわかってきたけれど、それほど関心はなかったそうです。
当時のけゑさんは売れないミュージシャン。
おばあさんは「そんな安定しない仕事は止めなさい」と言いながらもけゑさんが相続人としてふさわしいかを見極めていたのでしょう。
26歳になったとき「養子になってくれない?」と言われたのでした。
「墓だけ守ってくれたらいい」ということと、祖母からも「いい話だと思うよ」と言われたことで養子になります。
相続する
おばあさんはお嬢様育ちで気が強く、脳梗塞の後遺症で半身が不自由。
ケンカもしたそうですが、おばあちゃん子だったけゑさんは祖母の介護のためにとヘルパーの資格も持っていたので、お世話するときにはそれが役に立ったそうです。
「月1回顔を見せて」が「名古屋に住んでほしい」となり、平日は名古屋、週末は東京の生活。
交通費は自分のバイト代から出していたそうです。
けゑさんが30歳のとき、おばあさんが90歳で亡くなります。
それからは、総資産を把握、相続税対策など、まったく知らなかったことをプロの手を借りながら片づけていったそうです。
32歳で会社を設立し、名古屋の土地・建物の不動産管理を行いながら、東京で飲食店を経営。カスタネット芸人としてもお仕事をしているそうです。
若い人が使えれば
15億とまではいかないまでも財産があって身寄りのないお年寄りはたくさんいそう。
こんなふうに、若い人がお金をうまく使えるようになるといいなと思いました。
お金を持っていたら詐欺グループに狙われるし、持ったまま亡くなったら国庫に入るだけだし。
相続人がいないなら、前途有望な若い人に使ってもらいたいと思いますが、犯罪の温床になりそうな気も。
なにかいい方法があればいいのに。
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