今回の内容は、専門家の意見やちゃんとした調査の結果ではないことを先に述べておきます。
息子の友人達という、ごく限られた人数の中で見られた傾向について書いています。
それをご了承の上で読んでくださいね。
両親の仲が子どもに影響?
息子の大学時代の友人達は、両親の仲がいい人もいれば、仲が悪い人もいました。
息子いわく、彼らを見ていてある傾向に気が付いたとか。
仲のいい両親を持つ人は、よく言えばのんびり、悪く言えば大事なことをぽっかり忘れるなど「抜けた」ところがある。←息子はこちらのタイプ
逆に両親の仲が悪い人は、周りのことをよく見ていて、よく気が付き、しっかりしている人が多い。
程度の差はあれ、だいたいどちらかに分かれたそうです。
まあ、息子の言うことですので非常にざっくりとした観察だと思いますが、当たっている部分はある気がします。
大人になるのが早い・遅い
両親の仲が悪いと、子どもはどうしても親の顔色をうかがったり、家の雰囲気の変化に敏感になったりすると思います。
それが習慣となって友達付き合いでも周りのことによく気が付くのかもしれません。
両親の仲がよければ、少なくとも親同士にケンカなどに神経を使う必要はないわけで、その分自分のことだけ考えていればいいという気楽さがあります。
両親の仲が悪いと早く大人にならざるを得ない、逆に両親の仲がいいと大人になりきれず、なるのが遅い、と言えるかもしれません。
A君のこと
息子と仲の良かったA君は実に親切で、よく気のつく人だったそうです。
勉強もよくでき、バイト先の居酒屋では店長に頼りにされるほど仕事もできたとか。
A君はお父さんともお母さんとも仲が良かったのですが、両親は「今にも離婚しそう」なくらい夫婦仲は悪化していたそうです。
両親の間に入っての苦労もいろいろあったのだろうと思うと、その人柄の良さが気の毒に思えるくらいです。
A君の話を聞いていると、「艱難汝を玉にす(かんなん なんじをたまにす)」ということわざを思い出します。
これは「苦労や悩みが人を立派にする」という意味です。
このことわざ、私の父がよく口にしていました。
父も中学卒業と同時に両親を養うなど苦労をしてきたので、自分を励ますために言っていたのでしょう。
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両親の不仲は、できればないに越したことはありませんが、一見悪条件と思える環境でも、投げやりにならず自分を成長させることはできるのですね。
A君が幸せな人生を歩むことができますように。
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