自分の配偶者なら「夫」でいいのですが、人様の配偶者をなんて呼べばいいのか迷います。
ご主人?旦那様?
主人や旦那という言葉自体に、ちょっと抵抗があります。
でも他に呼び方が見つかりません。
そう思っていたら、「夫さん、妻さん」という呼び方に挑戦しているというコラムニストの新聞記事を読みました。
配偶者の表記に困る
コラムニストの矢部万紀子さん(59)は、6年間シニア向けの女性誌で編集長を務めていた方です。
編集長時代、読者からのお手紙を文中で引用する際に困ったのが、配偶者の表記だそう。
「パートナー」だと読者の戸惑いや反発があるだろうと「ご主人」と書いていたそうですが、とても抵抗があったそうです。
「夫を主人と呼びますか?」という特集を組んだときの取材相手の一人が、「夫さん・妻さん」を提案していて、いいと思ったものの実際に使う勇気はなかったとか。
「夫さん・妻さん」という呼び方は、誰を表しているのか明解で、上下関係も感じさせない絶妙な表現だと感じているそうです。
「お子さん」「妹さん」と同じですね。
丁寧にしたいなら「さん」を「様」にすればいい。
とはいうものの、いまだにオフィシャルな場や初対面の人には言えないでいるそうです。
違和感を感じるけれど
確かに「夫さん」「妻さん」と声に出してみると、ちょっとひっかかりますね。
「そんな日本語、ない」と言いたくなりそうな違和感があります。
記事の中でも、「ご主人」や「旦那」に抵抗のある人に「夫さん」を提案したら、「ないない」と言われたことがある、とありました。
私も生活の中でもメディアでも「夫さん・妻さん」という言葉を聞いたことがないので、まだ使う人はほとんどいないのでしょうね。
でも、他人の配偶者を呼ぶときは、いまだにご主人とか旦那様、奥さんとか奥様くらいしかありません。
「夫さん・妻さん」いいかもしれません。
単にその人の立場に「さん」を付けているだけというシンプルさがいいですね。
ただ、世間的にもっと広まらないと、使う勇気は出ません。
カギは若い人
ある人気脚本家のテレビドラマで「夫さん」と呼んでいたそうなのですが、いまだ広まっていないようです。
記事には、ある言語学者の言葉が紹介されていました。
「若い人が使うと言葉は一気に広まる」のだそうです。
若い人が使って広めてくれないかな。
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