高級シニアマンションがどんなものなのか、エッセイスト岸本葉子さんの本を読んで知りました。
さすが「高級」と付くだけありますね。
すごい~。
高級シニアマンション
岸本さんは湾岸にある高級シニアマンションを訪ねます。
俳句でおつきあいのある方だそうです。
高層ビルの一棟全体がシニアマンションになっているそこは、介護付きなのはもちろんのこと、認知症になっても専門のケアを受けられるフロアがあるそうです。
ビル内にはスポーツ施設、大浴場、クリニックがあり、最上階は天空ラウンジになっています。
岸本さん達が訪ねたのは、最上階から一階下のレストラン兼多目的スペース。
そこで、岸本さんたち3人の女性と住民の女性で句会を開いたそうです。
高級日本料理店の懐石料理をいただきながらの句会が終われば天空ラウンジに移動し、景色を楽しみながらコーヒーとあんみつ。
噂によると、そこへの入居一時金は1億、月々の支払いは部屋の広さによるけれど数十万だとか。
「素敵な人」
岸本さんはやっかむ気持ちは少しもわかず、ただただうっとりし、帰り道も女性3人で「いいよねえ」と話が弾んだそう。
それは、招いてくれた住民の女性(80代後半)が素敵な方だったからではとのこと。
人に細やかに気を配ることのできる人で、優雅で、威張ったところがなく、親切で、こんなふうに年を重ねることができればと思わせる人だそうです。
それほどのお金持ちでありながら、性格もよくてこんな風になりたいと思わせる人なんて。
天は二物を与えずというのは嘘なのかな。
お金持ちも大変?
もしかしたら、お金持ちというのは普通の人よりももっと厳しく人から見られているのかもしれません。
普通の人ならスルーされるようなことでも、なまじお金持ちだと「お金あるくせに」と言われたり、「お金はあるけど性格は悪い」と言われたりすることもあるかも。
その女性も、さりげなく周りに気を遣ったり、自慢はせず、かつ必要以上に卑下もせず、お金持ちとして周りに期待される「自然な態度」を、長いお金持ち生活の中で身につけてきたのかもしれません。
代々続くお金持ちなら子どもの時から教育されるでしょうし、急にお金持ちになった人は、やっかみや僻みを受けるなど苦労もあったのかも。
いや~考えるとお金持ちって大変かもしれませんね。
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