忘れてばかりにもいいことがある

あらゆることを忘れてしまう自分の記憶力の悪さに、思わず震える今日この頃。

読んだ本の内容を忘れ、家族と会話した内容を忘れ、我ながら呆れることも多いです。

でも、忘れてよかったと思うことも、たまにあります。

肝心の部分を忘れる

以前、夫と会話していて、「××になったら離婚も考える」というようなことを言われました。

真剣ではなくおしゃべりの範囲だったのですが、私は離婚を考える前に話し合うなりやるべきことがあるだろうと不満に思い、ムッとしました。

ところが、こんな会話をして夫に腹を立てたことは覚えているのですが、肝心の「××」の部分が思い出せないのです(アホかしら)。

何したら離婚って言ったんだっけ?

夫に聞こうにも絶対に忘れているだろうし、そこまでして思い出さなくてもいいかと放っています。

夫と何かで言い合いになったとき、「前にこう言ったよね」と蒸し返したりできず、結果として深刻にならずに済んでいるかも、と思います。

事細かに記憶

そんなことを思ったのは、発言小町などを読んでいると、「夫にこんなひどいことを言われた」と事細かに会話を再現している人がいるのに気が付いたためです。

こんなに細かく覚えているのは、言われて腹が立ったりショックだったりで、何度も何度も頭の中で反芻するから忘れられないのでしょう。

嬉しかったことより嫌なことの方が強烈に記憶に残ったりするのは、どうしても繰り返し思い出してしまうからなのだと思います。

でも覚えていると、会話の中で言ってしまうのではないでしょうか。「こう言った」「ああ言った」って。

そしてそこからケンカに発展したり、より深刻になったり。

それなら何でもかんでも忘れることができるのは、むしろいいことかも?

相手に言われてムカついたり嫌な気持ちになったことをいつまでも覚えておくのは、口にしなくても体を蝕みそうです。

心穏やかに

今のところ、「どうしてもこの人とだけはうまくやれない」という人が周りにいないので、こんな呑気なことを言えるのかもしれません。

でも、嫌なことは忘れたほうが心穏やかに暮らせそう。

たとえ娘が、私の買ったものに対して「こういうの買う人の気が知れない」と失言したとしても、言った後で「しまった!」という顔をしたので不問にしようと思います(まだ覚えてるけど)。

こんなこと言っていても、忘れらない嫌なことは頭に残っていますし、嫌なこと以外も忘れてしまうのが困ったところです。

読んでいただきありがとうございました。
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