人口動態調査によると、2000年からの20年の累計で見ると約1432万組が結婚し、約511万組が離婚しています。
35.7%の結婚が壊れていることになり、3組に1組は離婚していることになるのですね。
「この20年で「離婚したい理由ベスト3」が激変…男たちが夫婦関係で悩んでいること」
という記事の内容をご紹介します。
離婚理由1~3位
離婚の多くは協議離婚なので、正確な資料はありません。
司法統計では、協議離婚以外の離婚申立人の言う動機のうち、主なものを3つまで上げる方法で集計しています。
2000年を見てみると、
夫の1位は「性格の不一致」63%、2位「異性関係(浮気や不倫)」19%、3位「家族との人間関係」18%となっています。
対する妻の1位は「性格の不一致」46%、2位「金銭的問題(夫が働かない・浪費する)」39%、3位「身体的暴力」31%となります。
2020年にはどう変わったでしょうか。
夫の1位「性格の不一致」60%、2位「精神的虐待」20%、3位「金銭的問題」17%。
妻の1位は「金銭的問題」40%、2位「性格の不一致」38%、3位「精神的虐待」25%。
「異性関係」が減ったのは
浮気や不倫などの異性関係は20年前には夫は19%、妻27%もあったのに、2020年では夫14%、妻15%と減っています。
このことについてこの記事を書いたコラムニストの荒川和久氏は、円満夫婦が増えたわけではないだろうと言っています。
「浮気をするということはある程度生活上のゆとりがあればこその話。現代の夫婦は、浮気をするゆとりや元気もないほど経済的問題に直面しているからという見方もできる」と述べています。
妻から夫への精神的虐待
そしてもう一つの変化。
夫側の理由で「精神的虐待」が増えています。
内閣府が3年おきに実施している「男女間における暴力に関する調査」で見ても、20代では身体的暴力で妻より夫の被害率が高くなっています。
心理的攻撃でも20代は夫の被害率が高く、30代でも同等となっていて、夫側の離婚理由に「精神的虐待」が増えていることと符合します。
夫側の離婚理由も、「お金」と「暴力」が大きくなってきたということのようです。
社会全体に余裕がなくなってきているのかもしれません。
離婚理由は世相を反映しているのでは。
少々、寒々した気持ちになりました。
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