人付き合いのない私は、日ごろの話し相手は、ほぼ夫に限られます。
この先、夫に先立たれたら(女性の方が寿命は長いし可能性は大きい)、一日中誰とも口をきかない、なんてことになりそう。
何とかしなければと思うものの、新しい人間関係を作りにいくのも億劫で。
声を出す努力
このままだとマズイと思うからか、つい、こんな本を手に取ってしまいました。
「人生がときめく老い支度」(岡田信子 知的生き方文庫)。
この本には、一人暮らしで誰とも口をきかないと口が乾燥すると書かれていました。唾液の分泌も悪くなるんですね。
著者は一人暮らしだったころ、なるべく声を出すようにしていたとか。
たとえば、散歩、買い物、テレビ・ラジオ視聴などを媒体に、こちらからひと言でもおしゃべりの口火をきる。
あるいは鼻歌を歌う。
また、テレビの中の相手に向かって反論する、など。
お店でのおしゃべり相手、地域のサークル友達や知人を一人でも多く作るという努力は必要にようです。
一人でも笑う
この本では、人暮らしでも生活の中に笑いを取り入れる方法として、次のことが挙げられています。
・テレビやラジオのお笑い番組に耳を傾けてみる。
・著者は一人暮らしのころ、カレンダーに「アハハ」を大きく書いておき、それを見て、「あ、今日は笑っていなかった」と気づくと、1人で「アハハ」と声を出して笑っていたそうです。
それでも実際に気持ちは明るくなるし、免疫力は上がるとか。
・朝起きたら、まず窓を開け、外の空気を胸いっぱい吸い込んで「アハハ」と笑う。
・新聞の川柳欄を読む。
そのときおかしいと思ってもすぐ忘れるので、日記やメモにでも書き留めておくと、また笑える。
・著者は川柳のシニア・サークルに入り、「下手な川柳を作って、老いと自分を笑い飛ばしている」そうです。
・おかしいことが何もないときは、口で笑いをつくる。
「あ~い~う~え~お~」と大きな声で言う。言っているうちに笑いが起きる。
この先どうしよう
こういう本を読んでいると、ボケーっと年取ると大変なことになりそうな気持になります。
一人になっても「声を出す」にはどうすればいいか、考えてみました。
・ペットを飼って話しかける
・テレビに話しかける
・般若心経を唱える(別にコーランでも何でもいい)
うーん、さっさと何かのサークルにでも入ったほうが早いかも。
岡田信子さん、現在90歳か91歳。
すごくパワフルそうなかたですね。
これまでの著書によると、70歳のときに68歳の男性と出会ってシニア婚されたようなのですが、その後どのような20年間だったのでしょうね。
hinoeさん
いつもコメントをありがとうございます。
私はこの本で岡田さんのことを知ったのですが、エネルギッシュな人ですよね。
70歳でそれまで他人だった人と暮らすなんて、どれだけ大変かと思うと自分には無理だなと思ってしまいます。
>その後どのような20年間だったのでしょうね。
ライターの人は、結婚生活が成功でも失敗でも、それを本に書けるからいいのかも?(そんなことないか)