「道路族」という言葉を最初に目にしたのは、発言小町でした。
Wikipediaによると道路族とは「主に自宅前やその周辺など、住宅街の道路(路上)において、大騒ぎをしながら遊ぶ子ども、およびそれを注意しない親のことを指す俗語」となっています。
他の住民が親に注意すると暴言を吐かれたりするなど、悩みの種になることも多いらしいです。
道路族マップ
だからなのか、「道路族マップ」というものが作られています(東洋経済オンラインの記事より)。
これは利用者が地図上に道路族の出没情報を投稿する仕組みになっています。
作られたのは2016年ですが、最初の1年は登録数は600件ほど。
ところが2020年3月に3000件、5月に4000件、6月に5000件と急増します。
コロナ禍で学校が休校になって行き場を失った子どもたちが路上に出て、在宅ワークの大人たちとトラブルが増えたためのようです。
元被害者
このサイトを作った40代男性は、もともとは道路族の被害者。
フリーランスのため自宅で仕事をしていたけれど、以前住んでいた自宅前ではエアコンの室外機の上に登って遊ぶ、サッカーボールを家の壁に向かって蹴る、石を投げ合う、金属バットと軟式ボールで野球する、敷地内に入ったバドミントンのシャトルを無断で取り鉢植えを壊すなどを繰り返されたとか。
お願いや注意をすると、車に唾液のようなものを付けたり、ネズミの死骸を玄関前に置くなどの嫌がらせを受けたそうです。
ネットで自分と同じように困っている人がいることがわかり、引っ越す時は道路族のいる場所には二度と住みたくない。
そのため、困っている人と場所を共有しようと思ってサイトを開設したのだそうです。
悪口サイトにならないよう
サイトには「どこ」「どんな行為が行われているか」がわかればいいということで、「誰」がやっているかは載せません。
個人を特定できる情報や誹謗中傷は除き、寄せられる申請を管理人の男性が一人で確認しているそうです。
問題が解決した場合は削除、意見が対立した時はオープンにするなど、「悪口サイト」にしないよう気を付けているそうです。
長野市で、一人の住民の苦情を受けて遊園地が廃止になったと話題になっていました。
子どもが少ない時代だからこそのびのび子育てしてほしいという気持ちはあるし、いっぽうで静かに暮らしたいという願いも無視できない。
どうするのが正解かわかりませんが、自衛するしかないのなら騒々しいとわかっている場所には住まないことしかありません。
もし引越しの予定ができたら「道路族マップ」で調べると思います。
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