「レディコミの女王」の私生活は漫画以上にすごかった

嫁姑のバトルや不倫などをテーマにした漫画「レディースコミック」。

「レディコミの女王」と呼ばれ、今でも描き続けている漫画家が井出智香恵さん(74歳)。

自身が描くドラマを上回る波乱の人生を送ってきました。

夫のDV

30代、すでに人気作家だった井出さんは、新幹線で隣に座った男性と恋に落ちて結婚。

ところが夫は働かず放蕩三昧なうえ、妻を担当する男性編集者を嫉妬に駆られて殴ってしまいます。

出版社に見放されてしまい、夫の故郷の三重に移住し3人の子どもに恵まれます。

が、今度は夫の家族への暴力が始まります。

突然逆上する夫にスリッパで殴られ続けながら「こんな男のために死ぬもんか」と歯を食いしばっていたそうです。

お金がなくなり、ガス代の集金人に息をひそめるほど困窮したころレディコミブームが訪れ、再び漫画を描き出すと執筆依頼が相次ぎます。

夫はそのお金を奪い、不倫相手を妊娠させ、高級外車を次々と買います。

夫の借金全額を引き受ける形で離婚が成立したのは90年代後半でした。

21世紀になっても創作意欲は衰えず、3子を育て上げます。

国際ロマンス詐欺

今年1月、国際ロマンス詐欺に遭い、外国人男性に7500万円だましとられたことを公表。

米国の有名俳優をかたる男とSNSで知り合い恋をしたことで被害に。

自分の子どもを含め、いろんな人から借金して工面したそうです。

正気に戻ったのは昨年の4月。

マンションのベランダから地面を見つめた後、「葬儀代もない」と踏みとどまりました。

井出さんはこれまでひたすら仕事に没頭して古希を迎え、寂しかったのだと言います。

警察への被害届は一部しか受理されず、捜査は進んでいません。

だからWEB漫画と本で彼らの手口を詳しくさらす予定だそうです。

これは泣き寝入りしている女性たちを励ますためでもあります。

昔から創作上のポリシーは「弱い女性が負けたまま結末を迎えないこと」だったそう。

経験を糧に

結婚生活を送っているときは「夫を殺したいほどの激しい憎悪があり」、登場人物になりきってドロドロした感情に翻弄される姿を紙面にぶつけると、読者からの共感と体験記が編集部に押し寄せたそうです。

ロマンス詐欺に遭ったことも、面白い漫画になりそうですね。

井出さんは毎日エアロバイクをこぎ、食事にも気を遣っています。

「今後も大好きな漫画を描いてお金を稼ぎ、もう一花も二花も咲かせます」ということです。

すごすぎる。

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