朝日新聞のお悩み相談を読みました。
相談者は30代男性、内容は妻のことです。
気弱な性格や自信のないふるまいのせいか、職場の同僚や上司から信頼されず、職場でミスが起きると真っ先に疑われるなど、なめられた態度を取られている妻。
妻もすぐに謝ってしまうそうです。
しかし家でははっきり意見も言うし、嫌なことは嫌と言えるそう。
妻に自信をもって楽しく暮らしてもらうにはどうすれば、という相談です。
第三の居場所
回答者は社会学者の上野千鶴子氏。
妻は今の職場が好きでも仕事に愛着があるわけでもなさそうだし、同僚や上司との関係も自分の地が出せるような安心できるものでもなさそうなのでと、まずは転職したほうがいいかもと言います。
そのうえで、妻は家庭でも職場でもない第三の居場所を持っているかと問いかけています。
サークルや同好会など、他人に評価されずにすむ利害関係のない場なら妻の長所を本人でなく周りが見出してくれる。
家庭の外での自信はそうやって少しづつ身につくもの。
その場が楽しく安心できる場であれば、妻は地を出してありのままにふるまうようになる。
やがてその影響は職場にも波及するでしょう、とのことでした。
居場所が見つかれば
人間関係のおける自信の付け方は、人間関係の場でしか培えないということですね。
家庭(夫婦関係)がうまくいっていても、職場の人間関係はまた別です。
第三の場所で自信をつけ、その影響が職場で現れるのを待つというのは納得できる方法です。
妻が職場の人間関係に疲弊しきる前に、どこか楽しい場所を見つけられたらいいですね。
第三の場も合うかどうかは行ってみないとわかりませんが、嫌ならやめることは簡単にできるでしょうから、いい場所が見つかるまで根気よく探せるといいなと思います。
自信と応用
就職の面接で、企業側は成功体験のある人を望むという話を聞いたことがありますが、それと同じかもしれません。
1つ何かでうまくいくと、自信もできるし応用もきくのでしょう。
外国語も一つ習得すると、二つ目の習得からは格段に楽になると聞いたことがありますが、それも似たようなもの?(違うか)
それにしても相談者は優しい夫ですね。
上野先生は、相談者のことを少し保護者的にふるまいすぎているかも、とやんわりたしなめています。
「もっと妻を放し飼いにしてあげなさいな」だそうです。
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