「将来のために」「老後資金を貯めるために」と節約しながら頑張ってきたのに、いざ老後に足を踏み入れる時期になってもお金の不安はなくなりません。
「ずっと我慢してネガティブな心の状態でお金と向き合ってきた人たちが、老後になったからといって、いきなり幸せを実感できるはずがありません」
と語るのは、心理カウンセラーの石原加受子さん。
つまり、幸せな状態に馴染んでいない、ということだそう。
馴染んでいない
ずっと我慢をし続けてきた人たちにとっては、幸せな状態というのは居心地が悪いのだそうです。
肌に馴染んでいないことは、すぐにできるわけがないのですね。
たとえお金があっても、なくなることが怖くて使えない。
または使い方がわからず、自分にとってマイナスな使い方をしてお金を失いかねない。
ポジティブを積み重ねる
そうならないためには、ポジティブな心を作ること。
たとえば、家事をする気にならなくて外食が増え、家計が苦しくなったとき。
まずは自分を責めないことが大事なのだそうです。
「人間、心が弱ることもある」と受けとめて、自分を認めてあげる。
そう考えることができれば、外食は自分を楽にするために必要なことだし、外食で気分転換できてよかった、おいしかった、満足できたと、小さなポジティブを積み重ねていくことができるそうです。
こんなふうに自分を甘やかすことで、怠け癖が付かないかと心配になります。
石原さんによると、自分を認めることで自信がつき、「次はこんなことにチャレンジしてみようかな」と前向きなエネルギーが湧いてくるそうです。
反対に、自分にダメ出しばかりして、ネガティブにどっぷりはまってしまうと、「自分はダメだ」と思い込んで悪循環に陥ってしまうそう。
罪悪感
自分にも当てはまるな~と思いました。
ノミの実験を思い出します。
ノミをコップに入れて蓋をすると、ジャンプした時に頭をぶつけるため、だんだんぶつからない高さでしかジャンプしなくなる。
そして蓋をとっても、蓋ギリギリの高さまでしかジャンプしなくなるそうです。
節約のことを考えてできるだけ余計なお金を使わないようにしてきたことで、お金を使うことに薄っすらとした罪悪感を覚えます。
だけど、「年老いて体が動かなく」なってから後悔しても遅いですよね。
この先何十年も健康で元気に暮らせる保証はないのだから、楽しまないともったいないとは思います。
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