妻が手術中、夫が勝手に移植希望者へ腎臓を売ってしまったという事件がありました。
インドで起きた話です。
勝手に腎臓を売る
ランジタさん(31)はバングラデシュ人である夫と12年前に結婚、娘と息子がいます。
腹痛で病院に行ったところ、医師から腎臓が一つしかないと身に覚えのないことを告げられたランジタさんは、すぐに「夫の仕業」だと思ったそう。
ランジタさんは4年前、腎臓結石を患い、夫の勧めで民間病院に入院、結成の除去手術を受けました。
そのとき夫は勝手に腎臓提供の同意書を偽造し、腎臓を同じ病院に入院していた移植希望者に売ってしまったそうです。
ランジタさんは麻酔をかけられていたので摘出されたことに気付けなかったようです。
その後、夫は腎臓と引き換えに手に入れたお金を自分の姉妹と山分け。
さらに夫は8カ月前に出稼ぎに出たまま戻ってこず、別の女性と結婚したとか。
持参金をめぐる確執
ランジタさんと夫の間には、結婚持参金についての確執があったようです。
インドでは結婚の際に妻の家族が夫の家族に持参金を渡す風習がありますが、夫は受け取った持参金が十分ではなかったために妻の腎臓を売ったのではないかと言われています。
夫は逮捕され、警察は引き続き捜査を進めて、今後裁判が行われる予定とのこと。
持参金が少なかったという恨みから腎臓勝手に売るなんて。
というか、病院側もきちんと本人に確認しなかったのでしょうか。それともそういう怪しい病院に連れて行かれたのでしょうか。
いずれにしても、ひどい話です。
アメリカでの話
こんなひどいことをするのはこの夫だけかと思ったら、他にも似たような例があるようです。
こちらはアメリカですが、恋人の命を救うために腎臓を提供した女性がいます。
恋人の男性は17歳のころから慢性の腎臓病を患っており、女性と交際していた時期には人工透析を要する状態になっていました。
恋人が亡くなるのを見たくなかった彼女は腎臓の適合検査を受けて腎臓を提供、恋人は通常の生活を送れるようになりました。
ところが、男性は手術から7か月後に浮気、いったんは謝ったものの、結局別れ話を持ち出します。
彼女との議論が続くと、「腎臓をくれたのも自分をよく見せたかっただけだろう」と言い放ったとか。
彼女はすでに前向きに生きているそうなのが幸い。
それにしても、ひどい夫にひどい恋人。
二人の女性が、腎臓を一つ失っても元気に過ごせることを祈りたいです。
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