「運動脳」という本を読みました。
著者はアンデシュ・ハンセンというスウェーデンの精神科医です。
「スマホ脳」「最強脳」「ストレス脳」などの著作があります。
運動の効果
「運動したらいいことがいっぱいあるよ」ということが書いてあります。
ストレスも減るし、集中力もできるし、気持ちも晴れやかになるし、記憶力も良くなるし、ADHDにも効果があるし、アイデアもわくようになるし、認知症の予防にもなります。
ヒトの脳って、1万2000年前からほとんど変わっていないそう。
走り回って獲物を捕まえていた時代と、スーパーマーケットやネットで買い物するだけで食べ物が手に入る現代と同じ脳だなんて驚きですが。
一日中座ってパソコンやスマホを見る生活をしていたら様々な不調に見舞われるのは、脳が変わっていないからです。
脳トレのアプリや、脳に効果があると言われるサプリメントなどは効果がない、とはっきり書かれています。
認知症予防にも
影響を受けやすい私は、本を放り出して歩きに行きたくなりました(走るのは無理)。
小学生くらいのお子さんをお持ちの人(インドア派のお子さんなら特に)は、「子どもに運動させなきゃ」と焦るのではないでしょうか。
それほど運動が脳に多大な影響を与えることがわかっているようです。
私くらいの年齢になると認知症のリスクは気になるものですが、「毎日、意識的に歩くと認知症の発症率を40%減らせる」とあります。
認知症の中でもっとも多いアルツハイマー型認知症は遺伝的な要因もあります。
しかし、「認知症のことを本当に心配したほうがいいのは、祖父母や両親に認知症患者がいる人よりも、あまり身体を動かさない人のほう」ということが、科学的研究ではっきり証明されているそうです。
必要な運動量は
ではどのくらい運動すればいいのかというと。
より高い効果を望むなら、最低30分のウォーキング。
脳のための最高のコンディションを保つためには、ランニングを週に3回、45分以上行うことが望ましい。
重要なのは「心拍数を増やすこと」。
筋力トレーニングも脳によい影響を及ぼすけれど、どちらかといえば有酸素運動のほうが望ましい。
脳が再構築されて構造が変化するまでには時間がかかる。
週に数回の運動を半年続ければ、目覚ましい変化を実感できるとのこと。
これはもう、運動するしかないですね。
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