星野源さんと新垣結衣さんの結婚の記事を書いたとき、芸能界で普通でいることについて書きました。
脚本家の内館牧子さんが芸能人の普通でない点について、週刊朝日にエッセイを書いていました。
芸能人の中でもミュージシャンについての話です。
2時間待ちぼうけ
ずっと昔の話だそうですが、ある女性ミュージシャンから「会いたい」と言われ、店を指定されたそう。
ところが待てど暮らせど相手は来ず、遅れるという電話連絡もない。
2時間待ったあとで席を立ち、ドアを開けたところで入ろうとしていた彼女とマネージャーに会ったそうです。
彼女は内館さんの肩をたたき、「まァまァ。サ、サ」と席に促したそう。
そして最後まで詫びは一言もなかったらしい。
詫びたら死ぬ体質
こういう例は他にもあるようです。
週刊新潮に連載している燃え殻さんも、誰もが知っているミュージシャンと会食をした際、同じようなことがあったそうです。
ミュージシャン側から会いたいと言われて店に行ったものの、時間になっても相手は来ないし店員も来ない。
ようやく来たミュージシャンは最後まで一言も詫びることはなかったそうで、「詫びたら死ぬ体質なのかと思った」。
下心が待たせる
上記の2例が誰なのかは推測するしかありませんし、芸能人がすべてこうだとは思いませんが、こういう人は珍しくないのかも。
いや、やはり少数派だからこそ、こうしてエッセイのネタになったのかもしれません。
きっと売れっ子とか、大御所とか言われる人なんでしょう。
謝らなくても周りが我慢してしまうような人のはず。
売れない人がこんなことしたら、来る仕事も来なくなってしまうでしょうから。
2時間待たされても、有名な〇〇に逢えるなら我慢しようという、こちらの気持ちを見透かされているのでしょうね。
内館さんは、
「ミュージシャンやアーティストや、医者や弁護士や政治家や、簡単にはなれない職業の人々に、世間は甘い」
と言っています。
甘いというより、ここで我慢しておけば後々なにかイイコトあるかも、という下心が我慢させるのではないかと思うのですが、どうでしょう。
有名人と一度でも顔を合わせることができたら人に自慢できるし、医者や弁護士や政治家はもしかしたら有益な情報でもくれるかもしれない。
待ち時間とメリットを天秤にかけてしまうのでは。
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