最近読んだ本にこんなことが書いてありました。
もともと女性は、生殖能力のある時期には毎年妊娠し、何人も出産し、家事育児にあけくれて生き、末っ子が成人する前に力尽きて死んでしまう人生だった。
つまり、これくらい過酷な労働をすることができるくらいのキャパシティが女性にはある。
しかし、現代の女性はそれほどまでの過労や消耗はしていないので、普通に生きていると無駄に長生きしてしまう、というのです。
使いつくす
老年期に入る前に、空っぽになるまでに自分を使いつくすべき。
本では37歳を過ぎたら、3人分の人生を生きるつもりでいることを勧めています。
そのくらいでないと、発散され切らず燃やし尽くされない女性の生命力が、内部で沈滞してしまう。
女性は自分で思っているより生命力が強く、エネルギーも強いそうです。
そんなにエネルギー、あるんでしょうか?
私は二人子どもを育てましたが、子どもが小さい頃は常に疲れていました。
子育てしながら働いている人はなんてすごいんだろうと、自分の体力のなさを情けなく思っていました。
とはいえ、過労で倒れたことなどありません。
それは、倒れるはるか手前で「私、体力ないから」と無理しないように自制しているだけだった、と言われたらそうかもしれない……。
女性にそんなキャパがあると言われても、にわかには信じがたいです。
大志を抱く
本の作者は、
「実現するのが死ぬ寸前とか死んでからかもしれない程度の身の程知らずの夢を心に抱こう」
と言っています。
おばさんよ、大志を抱け、と。
ちなみにこの本は「馬鹿ブス貧乏で生きるしかないあなたに愛をこめて書いたので読んでください」(藤森かよこ KKベストセラーズ)という長いタイトルの本です。
本の中は「あなたは馬鹿(ブス・貧乏)だから」という文章が充満していますが、内容は非常に真面目で、確かに愛がこめられていると感じます。
本格的なブスの若い女性には美容整形手術を勧めるという、ちょっと過激な本でもあります。
年を取るのも難しい
高齢の女性が何かに熱中するのは(純烈とか氷川きよしとか)、エネルギーを発散させようと無意識のうちに思ってのことかもしれません。
50代の後半にかかった私は、趣味を楽しみながらできるだけ健康で年を取っていきたい、などと漠然と考えていましたが、年を取るって、もしかしたらそんな簡単なものではないかも、と思いました。
穏やかで優しいおばあちゃんになって枯れるように老いていく、というのができるのは、それまでしっかり生きてきた人だけ。
やり残したことがあると結構ジタバタするんじゃないでしょうか。
もしかしたら、まだまだやれることがあるかもしれません。
やろうと思えば、できるかもしれません。
コメントを残す