最近、YouTubeで岡田斗司夫という人がジブリの解説をしている動画を見ています。
「魔女の宅急便」を解説した「キキのパンチラの瞬間は魔法が○○した時。いやらしくない理由があった」がおもしろかったのでご紹介します。
岡田氏とは
岡田斗司夫氏はプロデューサーとか評論家、実業家などの肩書を持った人。
昔「レコーディングダイエット」の本を出した人です。
以前は朝日新聞の人生相談の回答者をしていて、回答がおもしろくて楽しみにしていたのですが、今はされていません。
通過儀礼
「魔女の宅急便」のキキは箒で空を飛ぶたびに、確かにパンツ見せまくっています。
このパンツが見えることについて、宮崎監督は、
「街の中でパンツ丸出しになるということは、絶対最後の通過儀礼としてキキには必要なんです」
と言っているそうです。
失敗したときに「パンツが見える」
パンツを人に見られることは恥ずかしいことで、キキだってできれば見せたくないと思っているわけです。
でも見せてしまう。
冒頭、先輩魔女と並んで飛んでいるとき、「ラジオ消して」と言われただけでバランスを崩してパンツを見せてしまいます。
つまり、キキにとってパンツが見えるのは、魔力が未熟で失敗したときなのです。
職人論
岡田氏によると、「魔女宅」は才能論であると同時に職人論でもある。
職人は人前で恥をかかなくてはいけない。
恥をかいて消えたくなってしまいたくなって、それでも翌日には客の前に立って、人前で挑戦してまたパンツが見えて、恥をかいてしまう。
未熟な自分というのがいつもバレて、そのたびに恥をかき、「もう恥は書きたくない」と思ってがんばる、それが職人の世界なのだと。
リボンは自意識
キキのつけている大きなリボン=自意識、ということも話していました。
キキは自意識だけはでっかくて、唯一できる魔法である空を飛ぶこともまだ未熟で、見せたくないパンツを見せてしまうという、思春期の、ある意味「痛い」女の子を描いているのです。
ラスト、人力飛行機で飛ぶトンボと一緒にキキは飛んでいるのですが、ここではパンツを見せていません。
成長したからですね。
「落ち込むこともあるけれど、私、この街が好きです」と堂々と手紙を書けるようになったのです。
私も何度も「魔女宅」を見ていますが、パンツにそんな意味があるとは思ったことはありません。
やたらにパンツが見えるな、と違和感を覚えたことはありますが、それ以上深く考えることはしていなかったです。
なるほど~と納得しながら動画を見ました。
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