アメリカ富裕層研究の第一人者、スタンリー博士とダンコ博士は1万人以上の億万長者にインタビューとアンケートをして徹底的に調査しました。
その結果を記したのが「隣の億万長者」という本です。
億万長者の素顔とはどういったものなのでしょうか。
資産を築く成功の秘訣
本書には、資産を築く成功の秘訣が7つあると書かれています。
1.収入よりはるかに低い支出で生活です。
2.資産形成のために、時間、エネルギー、金を効率よく配分している。
3.お金の心配をしないですむことのほうが、世間タイを取り繕うよりもずっと大切だと考える。
4.社会人となった後、親からの経済的な援助を受けていない。
5.子どもたちは、経済的に自立している。
6.ビジネス・チャンスをつかむのが上手だ。
7.ぴったりの職業を選んでいる。
豪邸に住み、高級車を乗り回し、お金のかかるライフスタイルを送っている億万長者はごく一部で、80%はごく普通の人だということです。
億万長者の半分は高級住宅街に住んでいません。
ステイタスの高い地域に住むのはお金がかかるからです。
「守り」が大事
真面目に仕事に精出すことが大事なのは言うまでもありませんが、そうした「攻め」だけでなく、「守り」も資産を作る上で大事です。
「守り」とは、「倹約」のことです。
資産を持っている人は、自分の両親は倹約家で、自分自身も倹約家で、自分の妻は自分以上に倹約家である人が多いのだとか。
子どものころから「無駄なお金を使わない」生活が身についているからこそ、億万長者になれたと言えそうです。
消費文化のアメリカにおいては、「たくさん稼ぐ方が、財産を作るよりずっと楽だ」と答えた億万長者が多かったそうです。
稼ぐだけではだめで、しっかり倹約しつつ投資の勉強もして増やすことが資産家への道です。
相続には苦労も
億万長者と言えども、自分たちの子ども相手には失敗することもあるようです。
経済的な援助を続けていると、子どもはそれに慣れてしまって独り立ちできなくなってしまうといった例が載っています。
もちろん、しっかりとした経済観念を持った子どもに育てる人たちもいます。
自分の財産を相続する子どもは、30歳や40歳にならないと受け取ることができないようにしている人もいるとか。
あればあったで苦労も多そうですね。
「億万長者」というのは、最初から特別な道を歩いている人々なのではなく、普通の人と少し努力の仕方や時間の使い方が違うだけなのではないかと思いました。
その「少し」を実行するのが難しいのですけれどね。
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