ハンドメイド作品をネットで売る場合、値段はどうやってつけるんだろうと思っていました。
こうやって値段を決めるといいという動画を見ました。
原価+利益=販売価格
一般的に、販売価格は原価の3~4倍と言われているそうです。
原価が1500円なら4500円ですね。
販売価格から原価を除いたものが利益になります。
原価というのは、
・材料費(材料を買いに行くときの交通費や取り寄せたときの送料を含む)
・パッケージ代
・人件費(作業代)
その他、試作した時の費用、工房の家賃や水道光熱費なども含みます。
人件費については迷う人が多いらしく、まだ人気も出ていないからと含めない人もいるようです。
でも、作品作りを続けていくためにも入れた方がいいんですね。
自分の時給(技術料)はいくらかを決め(初心者さんの場合はキリのいいところで1000円にすればどうかと動画で言っていました)、一つ作る作業にどのくらいの時間がかかるか実際に測ってみるといいとのこと。
そして、制作時間と販売価格が比例するように価格を決める。
でないと、作るのに時間がかかるけれど見栄えしない(小さいとか)という理由で安くしてしまうと、そんな商品ばかりが売れて、売り上げは上げるのに利益が少なく、消耗してしまうという結果になるとのこと。
仕事の資金を給料から出さない
販売価格から原価を引いたものが利益になりますが、この利益は自分のお給料ではないのです。
利益というのは、次の仕事につながる資金。
工業用ミシンを買う、アトリエを借りる、有料の広告を使うなど、次の仕事のために使うお金のことです。
そのためのお金は、お給料(人件費)ではなく利益から出すということでした。
安さだけを求める客
価格が低すぎると何が起こるかというと、安いという理由だけで買うお客が来る。
そういうお客さんはハンドメイドの価値を理解してくれないそうです。
作家さんにとっては、売っても手元にお金が残らず、作家活動が続けられなくなってしまいます。
作品の価値を反映した価格をつけ、なぜその価格なのかの説得力を持たせ、ハンドメイドの背景を伝える必要があるとのことでした。
**********
適正価格をつけるのが大事なのは、一般の商品と同じですね。
日本では値上げがしにくいと言われています。
構造的な問題だそうですが、誰かにしわ寄せがいくような無理な価格は止めて適正価格にし、同時にお給料も上がっていくような仕組みにしてほしいです。
コメントを残す