定年後のお金の管理はそれまでとは違ってきます。
定年後も働き続ける人が多いとはいえ、収入は現役のときより減ってしまうのが一般的。
反対に、退職金やそれまでに貯めた貯金などで資産は増えているはずです。
定年後のお金の管理を3つに分けて考える方法があります。
その3つとは、
- 年金収入
- 定年後の勤労収入
- 定年までに蓄えた資産や退職金
です。
生活費は年金から
まずは、1の年金収入で日々の生活費を賄うようにします。
年金額は家庭によってさまざまですが、できるだけここから出すようにします。
とはいっても、趣味や旅行に使ったり車を買い替えたり家の修繕など、年金の範囲内では出せない場合も出てきます。
その場合は、2の勤労収入から出します。
お給料から生活費を出すのではなく、年金収入では足りない場合にのみここから補填します。
年金だけでは足りないときに使うために、お給料はできるだけ貯めておきます。
貯金には手を付けない
では、せっかく今まで貯めてきた貯金や退職金は何に使うのかというと、できるだけ使わず置いておきます。
今よりさらに年を取ったときの医療や介護に当てる費用にします。
医療費や介護費が予想よりも少なくて済んだということなら、高齢者向け施設への入居費用として使うこともできます。
転ばぬ先の杖
実際にはこれほどきれいに3分割して使えるかどうかはわかりませんが、考え方の一つとして参考にはなります。
退職金が入ったことで気が大きくなり、浪費してしまう人もいるという話を耳にします。
浪費でなくても、多額の住宅ローンの一括返済などで退職金を大きく減らす人もいます。
後になって「もっと使い方を考えればよかった」と後悔しても遅いです。
最初から、「今後の生活では貯金や退職金にはできるだけ手を付けない」と決めておけば、余計な浪費をして後悔することもなくなります。
さらに言えば、定年後を見据えて、現役時代から家計を小さくする練習をしておいた方がよさそうです。
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我が家も定年が迫っています。
定年後も働くと夫は言っていますが先のことはわかりません。
何も考えないでこれまで通りの暮らしを続け、ある日突然お金がないことに気付いて愕然……、なんてことにならないように気を付けたいです。
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