40~50代、自分のこれまでの人生やアイデンティティについて葛藤したり不安を感じたりする時期を、「ミッドライフクライシス」と呼ぶそうです。
アメリカの心理学者ダニエル・レビンソンによると、80%の人たちがこの時期に大きな危機を迎えるとされています。
女性が直面する変化
女性の場合、この時期は更年期症状、閉経などの身体的な変化や衰えを感じやすいときです。
子育てでは子どもの独立を迎え、心に穴が開いたように感じる「空の巣症候群」になったり、夫婦二人になったことで夫婦関係に悩むようになる人もいます。
介護に直面して心身共に疲れをためたり、自分のキャリアに不安を覚えたり老後の心配を抱えることもあります。
スイスの心理学者、カール・グスタフ・ユングは40~50代のことを、
「若いころに勢いで駆け抜けて見ないようにしてきたことや触れてこなかったことも含めて、自分のこととして振り返り、統合していくことがこの時期の課題である」
と言っています。
4つの対処法
臨床心理士の南舞さんによる、ミッドライフクライシスを乗り越えていく4つの対処法を見てみましょう。
1.自分を再定義する
周囲の評価や価値観はいったんおいておき、「今後どう生きていきたいか」「自分はどうありたいか」という自分軸で考えていく。
2.新しいことをしてみる
習い事を始める、資格取得に挑戦するなど、新しいことに挑戦することで新たな可能性が見え、自信につながることも。
これといったものが見つからなくても、今までのルーティンに新しいエッセンスを加えるだけでも新鮮さが生まれる。
3.大きい決断には慎重になる
心が揺れているときの大きな決断は、意外とうまくいかないことが多い。
引っ越しや転職、離婚などの大きな決断は、信頼できる人に相談を重ねたり、どうしたいか自分に問いかけながらゆっくり決めていく。
4.体を動かすことで発散する
今後の自分の人生のこととなると、考え続けても答えが出ないことも多い。
いったん考えるのを止めて、気分転換に体を動かして発散してみる。
小さく進む
私も50代後半。
これからどうしよう、どうしたいだろうと考えても、はっきりした目標はなく、老後を考えると漠然とした不安が広がります。
目標が欲しいなと思うし、打ち込める趣味を見つけたいとも思います。
あまり先を見すぎず、大きく考えすぎず、小さなステップで歩いていけばいいのかなと思っています。
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