老後に住むならマンションと戸建てのどちらが優しいか、という内容の記事をよく目にします。
たいていは階段がない分、ワンフロアのマンションのほうが年取った体には優しいとありますが、一概には言えません。
戸建ても平屋の場合もあれば、マンションでも階段を使わなくてはいけないところもあります。
それに住んでいる土地の地形もありますよね。
実家はほとんど山
私は住む家がマンションか戸建てかどうかより、どんな地形の土地に住むかのほうが影響が大きいと思います。
私の両親が住んでいる家は、山を切り開いた住宅地に建てた家で、とても坂がきつい所です。
「若いころは、こんなに坂がきつく感じるようになるとは思わなかった」と母も言っているように、若いときは平気なんですよね。車もありますし。
高齢になった今この坂に苦労している二人ですが、一歩も出ないわけにもいきません。
二人とも杖を使っていますし、父はかなり膝が悪くなってきていますが、なんとか出歩くことはできています。
父に言わせると、昔からこの坂を上り下りしてきたおかげで、今でもまだ歩けているのだと言うのです。
坂のある場所に住むと
その証拠に、両親の知り合いの夫婦(両親と同じくらいの年か、少し年下の夫婦)で、自分の足で歩けている人たちはたいてい坂のあるところに住んでいると。
何人かの名前を聞きましたが、まあ確かに。なるほどという感じ。
全員が全員というわけではなく、坂のある所に住んでいても足を悪くしている人もいます。でも、一理あるかもしれないとは思いました。
どこに行くにも坂から離れられないような場所に住んでいると、否応なく足が鍛えられるのかもしれません。
選べるなら
そう考えると、シニアの住まいで「体にラク」なことを選ばないほうがいいのでしょうか?
いやいや、これから年を取ることを考えると、やっぱり家は楽なほうがいいに決まっています。
年齢による変化って大きいです(たぶん)。
実家のあの坂も、私は子どものときや20代のときは嫌とも何とも思わなかったのです。
それが50を超えるくらいから上るのがつらくなってきて、今は「よくこんな場所に家を建てたなあ」と文句の一つも言いたくなる気持ちになっていますから。
できれば散歩しやすそうな、キツイ坂のないところがいいです。
まあ選べるなら、ですけどね
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