作家のブレイディみかこさんはイギリス在住。
英国の人々がよく口にする言葉に「Never too lete」(遅すぎることはない)というのがあるそうです。
いくつになっても新しいことは始められるという意味で、実際にいくつになっても新しいことにチャレンジするひとがいて、世間もとやかく言わないのだそう。
「ガーディアン」紙で連載している「60歳の新たなスタート」というインタビュー記事について語っています。
さまざまなチャレンジ
60代で農業を始めたカップル、仕事をやめて自分の店を始めた人。こういう例は、日本でも見聞きしますね。
でも、70歳でバーレスク・ダンサーになった人、64歳でパイロット免許を取り、現在は宇宙飛行士候補者の公募に応募中という人になると、なかなか希少かも。
68歳で大腸炎で入院中に、トランスジェンダーの人が書いたブログを読んだことがきっかけで自分がトランスジェンダーであることに気付き、妻と二人で地元のサポートグループに通うことになった人もいます。
60代でデンマーク語を学び、デンマークで心理カウンセラーになって、虐待を経験した移民たちのカウンセリングをしている人もいます。
この人は、ようやく自分の天職を見つけたと語っているそうです。
新しいことを始めたり、天職を見つけたりすることに年齢は関係ないのだなあと思わされます。
ブレイディ家でも
ブレイディみかこさんの60代のお連れ合いは、親を必要としている子どもたちを育てたい(里親になる)と言い出したそうです。
「いままでいろんなことをやってきたけど、子どもを育てるのが一番楽しかった」からと。
お二人の子どもさんはもう16歳ということもあって、ブレイディみかこさんは、そうなったら協力すると答えたそうです。
今を楽しく
いくつになってもやりたいことを始めようとする精神は素晴らしい。
日本人は平均寿命が長いのに、老後のイメージはあまりよくありません。
いろんなことを楽しもうという人も一部に入るでしょうが、どうも「できるだけお金をかけずに楽しむ」みたいな雰囲気になりがち。
寿命が長くなったせいで、お金についても健康についても不安が増えるのは仕方ないのかもしれません。
でも、先のことばかり想像して憂うより、今を楽しく生きようとするほうが大切ですね。
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