不幸コンテンツがぶち当たる矛盾

TwitterやYouTube、ブログで人気を得ている人の中で、「自分の不幸」をコンテンツにしている人についての記事を読みました。

さまざまな「不幸」

記事で紹介されていたのは、

・小学校のとき実家が全焼。母は蒸発、父はアルコール依存症で自殺したという、「実家が全焼したサノ」さん。

・38歳独身で恋愛経験ゼロ。高卒で低身長の「ただフリの日常~人生ドキュメンタリー」さん。

・両親も他界し、ひとりで都内で接客業に従事する「50歳独身女性のゆきちゃん」さん。

・夫が裏垢で70人と不倫していたことをつづった「ego@離婚協議中」さん。

・非正規雇用として働く給与事情や持病の治療などを動画配信する人。

彼らが辛い経験を人目にさらす理由はいろいろ。

ネガティブな部分も含めて視聴者に楽しんでもらいたい、ありのままの自分を見せてコメントをもらえるのが楽しみ、自分の経験が人の役に立てば嬉しい、など。

稼ぐことを目的にするより、共感や人の役に立つことを考えている人が多いようです。

人気の長続きが難しいわけ

動画では特に、金銭的な不幸エピソードは短期的な人気が出やすいものの、その人気を長続きさせることは難しいと、チャンネル登録者数100万人をこえる「あるごめとりい」を運営する西江健司氏は言っています。

というのも、YouTubeで広告収入が発生すると3000万回再生されたら、1本の動画で30万円以上の収益を得ることが可能になります。

すると「貧乏アピールをしているのにYouTubeで多くのお金を稼いでいる」と感じる人も出てきて、リアリティがなくなってしまいます。

人気と反比例してコンテンツの寿命が短くなってしまうとか。

動画投稿によって自分が裕福になる可能性もあるのに、お金がないことを切り売りするコンテンツはそこで矛盾を生んでしまうというジレンマを抱えていると言います。

以前、同じようなことを某人気ブロガーさんも言われていました。

「月〇万円の年金で暮らしている」と言いながら、本の印税だけでも〇千万円は入っているはずなのにと。

自分よりもお金がないように見えたYouTuberやブロガーを、だからこそ応援していたのに、大金を稼いだと聞いて裏切られたかのように感じてしまう人も一定数いるでしょうね。

貧乏だけでなく他の「不幸」でもそれ自体が解消されたとき、発信をどう続けていくか難しいですね。

読んでいただきありがとうございました。
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