気持ちが乱高下

担当の理学療法士の先生から、現状と今後のリハビリ計画についての説明を受けました。

杖を使い支えられて歩けるまでになった夫ですが、左足の麻痺はそれほど良くはなっていないそうです。

麻痺の人によくあることらしく、他の筋肉が補うことで歩けたりするそうです。

人間の体ってうまくできているんですね。

でも麻痺が良くならないとできないことも多々あります。

すごく回復してきたと喜んでいた私には、麻痺があまり良くなっていないことがショックでした。

山の中腹から谷底くらいまで気持ちが落ちた感じ。

大丈夫なんだろうか。家に帰れるんだろうかと、不安が押し寄せてきています。

幸い、本人のモチベーションは下がっていなくて、「もうちょっとで一人で歩ける気がする」「左手もそのうち動く気がする」なんて言っています。

自分でそう思えるならそれが一番いいので、私の不安は隠して励ましています。

脳出血や脳梗塞を起こした人の後遺症は、人それぞれだそうです。

麻痺の残らない人もいれば、麻痺はなくても言葉が出ない人、脳がうまく働かなくて考えられない人など、さまざま。

夫の面会に行った時にも、「この人、なんで入院しているんだろう」と思うような、パッと見ではどこが悪いのかわからない人も見かけます。

スタスタ歩いている患者さんを見て、いいなあなんて思っていましたが、比べちゃいけませんね。

後遺症も人それぞれなのなら、回復のしかたもそれぞれなのだと思って、焦らず根気よく励ましていきます。

というか、まずは自分が落ち込まないようにしなければ。

読んでいただきありがとうございました。
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