義母が生前、
「これ、あげるわ」
と言って私にくれたものがあります。
ネックレスや指輪です。
もう使わないからということだったので、突然どうしたんだろうと思いながらもらいました。
今から考えると、「万が一の時はよろしく」ということだったのかなと。
実際のところ、家の玄関で亡くなっているのを見つけたのは私でした。
アクセサリーを付けない人
遺品整理をしていて思うのですが、義母のアクセサリー類はほとんど出てきません。
おもちゃのようなネックレスが一つあっただけです。
自分が持っていたアクセサリー類で、宝石店で買ったようなものは私にくれた3点がすべてだったようです。
ケースはどれも古びて汚くなっているので、出して写真を撮りました。
上が水晶のネックレスとイアリング。
32000円の値札がついています(笑)。
左下が珊瑚のイアリング。沖縄土産のようです。
右下の指輪は何の石かわかりません。
余裕がなかったのかも
義母は若い頃は10年くらいOLとして働いていました。
弟や妹の学費を出していたと聞いたことがあるので、アクセサリーに興味がなかったというより、お給料を好きに使えるような余裕がなかったのかもしれません。
結婚してからも義父の少ない給料でやりくりする日々が続き、家を買うこと、二人の息子を大学に入れることだけに注力していたようです。
夫の実家にモノは腐るほどたくさんありますが、義母の趣味的なものはまったくありません。
信仰の厚い人で、四国巡礼も子どもが小さい時、年を取ってから夫婦で、と何度も行ったことがあるらしいのです。
それが趣味だったのでしょうかね。
夫は思い出したように、
「おふくろは幸せだったのかな」
と言います。
私も、義母は幸せだったんだろうかと思うことがあります。
若い頃は苦労が多かったようですが、最後のころ、
「ひとりで気楽に過ごさせてもらってありがたい」
というようなことを言っていたので、幸せだったのだろうと思いたいです。
大事に残しておく
義母からもらったものは、一度も使ったことがありません。
それに指輪は私の指には入らないのです(小指にしか入らない)。
義母は背が高くて、骨組のきゃしゃな人でした。
もらったものを使うことはないだろうけれど、このまま大事に取っておこうかと思います。
私が死んだら娘に行くでしょうが、「いらん」と言いそう(笑)。
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