Eテレの「暮らしごと~ユミさんの土とちくちく~」を見ました。
去年放送されたものの再放送で、「高知 実りの秋」と「高知に暮らすおんなたち」です。
高知県香美市の山間で、畑や服を作る布作家の早川ユミさんの暮らしが紹介されています。
お弟子さんたち
もともとは「着たい服がない」という思いから自分で服を作るようになったユミさん。
世界中をまわって集めた手織りの布を使って作っています。
畑で土を触ることと、布で服を作ることはつながっていると考えています。
そんな生き方に惹かれ、ものづくりがしたくて集まる若い女性を「お弟子」として受け入れています。
子ども二人を連れて5年前に移住してきたさおりさんは、縫製の仕事をしていた人。
ケータリングの仕事をしていて、料理人として弟子入りしたフーヤンさん。
まりぼんは美大の従業はしっくりこなかったけれど、ユミさんの元で絵を描いています。
お弟子になってまだ半年の雪乃さんは、寝ているときにムカデに噛まれて痛くて眠れなかったそうです。
お昼ご飯は総勢12人。
ユミさんの夫の小野哲平さんは陶芸家で、彼のお弟子さんたちも一緒にお昼を食べます。
床の上にテーブル代わりの布を広げて料理を並べ、周りに座って食べます。
全国でワークショップ
月に一度は高知を離れるユミさん。
その日向かったのは新潟で、ワークショップのためです。
こんなイベントが毎月のように全国で開かれているそうです。
ワークショップでは服作りや暮らしにまつわる思いを参加者と共有します。
お弁当箱を裁縫箱に見立て、針山や袋を一緒に縫っていました。
参加者がユミさんに惹かれる理由はいろいろ。
「生活のあり方に惹かれる。生地の選び方も好き」
「芯が強く、ぶれないところ。ああなりたい」
長年の付き合いのギャラリーオーナーも、「どんどん成長している人」と言っていました。
外見も声も可愛い印象のユミさんですが、お弟子さんが言うように「パワフルな人」のようです。
好きなことで生きていく
畑で採れた収穫物で保存食を作り、野菜の種は大事に瓶に入れて保管します。
保存食や種を「貯金」と呼んでいるユミさん。
「お金があるよりも安心」だそうです。
畑をすることで生活が整い、そうするとお金のことばかり考えないで済みます。
ものづくりの好きな人は、ユミさんの「好きなことをして生きていける」暮らしは魅力的でしょう。
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