自己決定の訓練のためにも「ひとりの行動」を充実させる

今は夫との二人暮らしですが、この先一人になる可能性はあります。

こういう「家族や親しい友人など誰かが一緒にいるという恵まれた環境のときこそ、“ソロ活”の練習を始めることをおすすめしている」というのは、作家で医師の鎌田實さん。

「ひとりで過ごす訓練なしにひとりになると、本当につらい。

誰かがいるという環境がいつまでも続くわけではないということを元気なうちから意識することも大事です」とのこと。

シフトチェンジ

家族がいても、女性は平均寿命の長さからあとに残される可能性は高くなります。

夫に先立たれた後どう生きるか、満足できる自分流の生き方を選択することができるか、自分の延命治療・緩和ケアはどうするかなど、自分ひとりで決めなければいけない時が必ず来る。

だから、ひとりで何をするか選んですごす“ソロ活”は自己決定の訓練になる、というのが鎌田さんの考えです。

特に子育てが一段落し、定年退職を意識し始める50~60代は、自分流の生き方へシフトチェンジできるよいタイミングだそうです。

「一人旅を楽しめない」

実際に一泊二日の一人旅に挑戦してみた、夫と二人暮らしの50代女性。

でも、観光地や食事の感動を共有できる相手がいないことが寂しく、道に迷うのではという不安もあり、あまり楽しむことができなかったそうです。

一人で海外旅行を楽しむ友人もいるのに、自分は“ソロ活”が向いていないのでは、と思ったようです。

この人への鎌田さんの回答は、「一人旅は合う人と合わない人がいるので無理しなくても」とのこと。

そして、たった1回のトライで“自分はひとり時間を楽しめない”と決めつけるのはもったいない。

まずはカフェで本を読むなど、週に1~2時間でも一人で過ごす時間を持つことから始めるのがいい。

夫婦で旅行するなら午後の2時間だけ夫と別行動してみるとか。

いろんなひとり時間を試すことで、自分に合った“ソロ活”を見つけられて、自己決定の訓練にもなると言っています。

行動しなくては

私は日中ずっと家に一人なのですが、これは「ひとり時間」ではないのですね。

ひとりで「行動」しなくてはいけないのだと思います。

どこかに出かけるときは夫任せになっているので、これではいけないという気持ちはあるのですが。

本屋ばかり行っていないで、もう少し行動範囲を広げてみたほうがよさそう。

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