「祈り」は祈った方も祈られた方もいいことがある

特定の宗教を信じていなくても、何かの折に「祈る」ことはあるのではないでしょうか。

身近な人が病気になったり、試験やスポーツの試合を控えているようなとき、思わず「治りますように」「うまくいきますように」と祈ってしまうことがあると思います。

誰かに対して「祈る」ことが影響を与えるとデータで確認されているそうです。

心臓病患者への祈り

カリフォルニア大学の心臓学教授だったランドルフ・ビルド博士は、サンフランシスコ総合病院で、心臓病の入院患者393人を対象に、離れた場所から祈ってもらうグループ192人と、祈ってもらわないグループ201人に分けて実験を行いました。

すると、「他人に祈られた患者」は、そうでない患者に比べて人工呼吸器・抗生物質・透析の使用率が少ないことがわかりました。

離れた場所からの祈りは、たとえ祈りを受ける患者が、誰かに祈られていることを知らなくても、効果が出るそうです。

そして、祈りの効果に距離は関係ありません。

サンフランシスコ総合病院での実験では、アメリカ東海岸側からの祈りと、西海岸にあるこの病院の近くからの祈りも、効果は同じでした。

誰かに祈られる人には、よいことがあるということです。

祈る方にもプラス

祈ってもらうといいことがあるのはわかりましたが、祈る側にはなにかいいことが起こるのでしょうか。

脳科学者の中野信子さんは、祈ることは「心と体の健康にプラスに働く、ひいては運の向上につながる場合がある」と書いています。

祈る時のポイントは、自分のことだけでなく、自分が叶えたい願いの先に、自分以外の人の幸福がないかを考え、そこに焦点を当てて祈るといいとのこと。

「誰かを蹴落としたい」とか「あの人をやっつけたい」などの祈りは、脳が悪い願いだと判断し、ストレス物質のコルチゾールが分泌され、記憶を司る「海馬」という部位が委縮することがわかっているとか。

では、強引にでも他人の幸せを考えればいいのではと思いますが、脳(前頭前野内側部)は嘘をシビアに見抜くそうです。

無理はよくないのですね。

祈るというと宗教色がして敬遠したくなる人もいるかと思います。

でも、お正月の初詣や、苦しいときの神頼み的に祈るのはもったいなさそうですね。

もっと日常的な習慣にしてもいいのでは。

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