定年後に持ち家から賃貸マンションへ。後悔の理由は

63歳で埼玉県川越市の戸建ての持ち家を売り、夫婦で世田谷区の賃貸マンションに引っ越して後悔している人の話をネットで読みました。

年を取った夫婦には大きすぎる戸建てを売り、交通の便のいい都心のマンションに移り住む。

いい判断だと思うのですが、この男性の後悔ポイントはどこだったのでしょう。

賃料の負担が大きい

家を売って得たのは3500万円、そのほかに退職金1000万円も残っていたので、老後の資金面では余裕があると考えていた男性。

ところが、長男のそばに借りた賃貸マンションの家賃は15万円。

家賃だけで年間180万円、住み換えて17年たった現在までに3000万円以上が家賃に消えたことになります。

まだ預金は1400万円ほど残っているものの、夫婦が100歳まで生きたらと思うと不安だと言います。

いざという時の頼りにしていた長男も地方に転勤になったそう。

この先、どちらかが要介護状態になった場合、比較的費用の高くない特別養護老人ホームに入れたとしても、月6万~15万円はかかるとのこと。

どちらかが施設に入ると、二人の年金21万円で家賃15万、施設代6万を負担することになり、ますます貯金が減っていく不安を感じているということです。

自宅を手放してはいけない

この話の要点は、「自宅という資産を安易に手放してはいけない」ということです。

この男性も、賃貸マンションに引っ越すのではなく中古マンションを購入していればここまで家計を圧迫することはなかったのではないでしょうか。

ただ、戸建てであれマンションであれ、家は築年数が古くなると修繕が必要になってきます。

高額な修繕費を払うくらいなら、すべてお任せしていればいい賃貸のほうが気が楽だと思ったのかもしれません。

今いる場所で

また、自宅が交通の便が悪い所にある場合、運転免許を返納したことをきっかけに便利な地域への引っ越しをする人も多くなります。

この場合も先の男性と同じく、賃料の負担を考えると、今いる場所で移動手段を得られるように考えたほうがいいということです。

買い物が不便なら、生協の宅配やコンビニの配達サービスを利用するなどです。

持ち家か賃貸か、どちらがいいかは人によってさまざまであると同様に、シニア世代の住み方も正解は一つではありません。

こういうケースもあるという情報を得ておき、いざ自分が判断する時期が来たら参考にしたいと思います。

読んでいただきありがとうございました。
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