お金持は子どもに財産を残しますが、同時に「家訓」も残すそうです。
お金は稼いだり貯めたりするだけでなく、使い方も大事。
無駄遣いや悪い使い方をしないように知恵を残すようです(ダイアモンドザイの記事より)。
創業者の父
アメリカのペット通販サイト、チューイーの創業者、ライアン・コーエンの父が残した家訓:
1.欲を満たすのを遅らせることは重要
つまりお金を使うことを我慢する。貯金する。ただし貯金は株式投資とセットですべき。
2.会社のオーナーになることは会社の誰よりもがんばるということ
一番早く会社に行って、一番遅く帰ること。
3.子どもたちに社会・経済の働きを教えることは重要
働く喜びを伝えるべき。
4.言葉は単に言葉。
言葉が自分を傷つけるかどうかは自分次第。
5.異文化をリスペクトすべき
ライアンは自分の成功はお父さんのアドバイスのおかげと感じているそうです。
起業家になるためのアドバイスとも言えるかもしれませんね。
ファミリー企業
家族で経営している会社での家訓は、会社を存続させるためのものとなっています。
小さな革屋さんから大きなファミリー企業に成長した、未上場で家族経営のドイツ大企業フロイデンベルグに伝わる家訓:
1.株は親族だけが所有し、離婚した血縁関係のないものは株を放棄しなければいけない。
2.取締役会は親族を多数派とする。
3.経営陣は必ずしも親族でなくてもよい。
4.投資は市場や銘柄を広く分散すべき。
5.長期投資の考え方は必須。
6.大きな買収は絶対にしない。買収するなら少しづつ。
7.市場の中で一番か二番になれるところだけで商売する。
8.自己資本率は40%を保つべき。
ストラテジスト
ストラテジスト(投資に関する戦略を立案する専門家)のポール・サイは上記の家訓にいくつか付け足しています。
1.人生は旅。ゴールばかりを見ずに楽しむべき。
2.人間関係を大切にする。
3.人生でも長期の考え方は必要。物事はいいか悪いかは長期で見ないとわからない。
4.人生のゴールも長期で考えるべき。そして少しづつゴールに近づいていくべき。
5.長期投資は難しいけれど、必ずやる必要がある。忍耐強くなることで、短期的なアップダウンは乗り越えられる。
6.健康は富。現代医療・予防医療を最大限利用すること。
上記の3つの家訓は立場によってそれぞれの傾向がありますが、どれも(長期)投資の必要性に言及しています。
そして忍耐強くないといけないということですね。
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