料理愛好家の平野レミさんの夫、イラストレーターの和田誠さん(2019年他界)は優しい人だったそう。
いつもニコニコして「ただいまー」と帰ってくる。
「おかえんなさーい」と出迎えたレミさんに、玄関で靴を脱ぐ前に「どっか食いに行く?」と聞いてくれたそうです。
レミさん以上にレミさんの体調をよくわかっていたのですね。
そんな和田さんが怒ったのは2回だけ。
怒ったのは
和田さんはイラストだけでなく、映画監督、絵本、翻訳、作詞作曲、文筆など多才な人だったそうです。
映画の撮影で早朝から深夜まで忙しかったとき、和田さんのジャンパーに長い髪の毛がくっついていた。
レミさんが「これ、何?別れよう」と言ったら、「バカヤローッ、謝れ!」と怒ったそうです。
レミさんいわく、「おっかなかった」。
長男の影響でマイケル・ジャクソンが大好きだったレミさん。
マイケルが亡くなったとき、彼の本を何冊も読んで、「マイちゃんは天使だったねー、お父さん」と言ったら、「天使が整形するかっ!」。
怒ったレミさんはご飯を作ってあげなかったそうです。
犬も食わない
こうして読むと、夫婦ケンカは犬も食わないと言われる意味が分かりますね。
ケンカと言いつつ惚気ているようにも聞こえる(笑)。
和田さんが怒った1回目も、長い髪の毛はまったくやましいものではなかったのに、別れようなんて言われてカッとなったのかもしれない。
2回目は、妻がマイケルに夢中になっていることがおもしろくなかったのでしょうね。
しかも整形繰り返している人だし。
和田さんは家の中がグジャグジャでも文句言わず、気づけば皿洗いも、ゴミの仕分けも玄関掃きもやってくれていたそう。
シャンソンのアルバム
子ども二人が独立して、これからは夫婦二人でのんびりしようと思ったころ、和田さんに「レミはやり残したことがある」と言われます。
レミさんはもともと歌手だったので、結婚するときレミさんのお父さんから「レミには歌を続けさせてやって」と頼まれたことを忘れていなかったのですね。
和田さんがプロデュースから作詞作曲まですべてやって、シャンソンのアルバムを出したそうです。
レミさんがラジオに出ていた時、番組を聞いた和田さんが番組に出ていた久米宏に紹介してもらおうとして断られたそうですが、レミさんのおしゃべりをきいただけでこの人だとピンときたのはすごいなー。
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