以前、吉本ばななさんのエッセイを読んでいたら、
「意地悪が趣味の人と一緒に働いたことがある」
とあって驚きました。
意地悪が趣味?
そんな人、いるんですね。
意地悪がいきがい
その「意地悪が趣味の人」は、「今日は誰それさんに意地悪しよう」と考え、実際に「お茶出すの忘れちゃいました、わざと」という感じだったそうです。
「ちょっと気に障ることがあったから、今日は彼女に意地悪してやろう」と思ってそうする。
その人も意地悪なだけではなく、いいところも優しいところもあるそうなのです。
でももう人に意地悪することが習慣化していたんですね。
普通なら、意地悪なんかすると相手に嫌われるんじゃないかなどと心配しそうですが、その人は意地悪する楽しさの方が上回っていると言っていたそうです。
ばななさんも一緒に働くのは無理だと感じたそうなので、やはりそんなことしていると人は離れていくのでしょう。
性格は変わらない
意地悪な人って持って生まれた性格なんじゃないかと思っていましたが、意地悪が楽しいと感じる人がいるとは思いませんでした。
なんとなく腑に落ちた気がします。
子ども時代に意地悪な女の子っていませんでした?
一緒にいると楽しいこともあったりして全部が全部嫌な子ではないのだけれど、どこかザラっとしているというか、チクチク刺される感じがあるというか。
いつ意地悪なことをされるかわからないという緊張感がありました。
男の子にはあまりいないタイプかもしれません。
おそらくそういう子どもは大人になっても変わらないのではないかと思います。
頭の回転もよく、相手が何を嫌がっているのか察知するのがうまいので、人前で恥ずかしい思いをさせたり困らせたりして、そんなところを見て楽しむのでしょう。
そういう相手だとわかったらさっさと逃げるのが一番です。
本人がこういう性格は嫌だ、治したいと思えば別ですが、楽しいと感じるうちは変わらないでしょうね。
太るとわかっていても甘いもの好きがお菓子を我慢できないように、たとえ嫌われようが意地悪の楽しさを手放させないみたいな感じ。
私などはわざわざ意地悪するなんてなんて面倒くさいと思ってしまいますが、それを楽しいと感じるなんて本当にいろんな人がいるんですね。
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