30代女性の相談事を新聞で読みました。
夫の相づちにイライラしてしまうそうです。
マウント?
例えば妻が「〇〇って△△なんだって」と話すと、夫は「そうだよ。〇〇は△△なんだよ」と、あたかもそんなことはとっくに知っていたかのような口ぶりで返してくる。
「今日は暑いね」と言うと、「そうだよ、今日は暑いんだよ」。
相談者さんはただ、「そうだね、今日は暑いね」という普通の相づちを期待しているだけなのに。
相談者さんは、夫の言葉から「君が知っていることは僕だって知っている」というメッセージを感じ取り、マウントを取られたと考えてしまうのかも、と自分のイライラの原因を推測しています。
マンスプレイニング
回答者である社会学者、上野千鶴子氏によると、この夫の言動、ちゃんと名前がついているそうです。
レベッカ・ソルニットという人が「マンスプレイニング」と名付けています。
マンつまり男がする、エクスプレイニングつまり説明。
「君が知っていることは僕だって知っている」と「マウントを取る」ことを指すとか。
そしてこの中には「見下し」があるので、相談者さんがイライラするのは当然だと言っています。
再調整が必要
相談者さんの夫は一回り年上だそうです。
結婚当時はいちいち夫の言うことに感心していたかもしれない妻も、長年暮らすうちに成長し夫婦関係も変わっていく。夫はそれが受け入れられないのでしょうと。
この手の「教育する夫」は変化した妻を受け入れられない場合、もっと無知な女性に乗り換えるケースもあるとか。
相談者さんの夫がそれには当てはまらないのであれば、取るべき道は二つ。
1.また始まったとスルーする。
2.あなたのやっていることはマンスプレイニングだよ、もう今の私には通用しないよ、と夫に学習してもらう。
相談者さんはまだ30代。
些細な不満が積もり積もって、この人の介護なんてできない!と悲鳴を上げる前に夫婦関係を再調整しましょう、と述べています。
「添い遂げた夫婦って、何度も節目ごとに選び直しをしているものです」との言葉で締めくくっています。
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夫婦もお互いの力のバランスが変わると再調整が必要になるのですね。
顕著な例は、定年後の夫が現役の時のままに自分の世話を妻に期待してしまって妻に嫌がられる、みたいな場合でしょうか。
その時の状況に応じて、夫婦関係も見直す必要がありそう。
夫の側に立つと、簡単なことではないでしょうけれど。
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