自分に不利な状況において、困難を乗り越え回復する力をレジリエンスと言います。
自分に不利な状況は、職場、経済的な心配事、家族、人間関係、健康問題など、さまざまな原因から起こり、強いストレスをもたらします。
苦しい状況から早く立ち直り、気持ちを切り替えて問題を解決したり、新たな行動を取ることができるのが、レジリエンスの力です。
レジリエンスが低くても、工夫によって高めることができると臨床心理士の石川友梨さんは言います(ヨガジャーナルオンラインの記事より)。
5つの方法
1.生活リズムを整える
回復する過程においては、生活リズムを整えることが大事。
睡眠時間をしっかり取る、1日3食しっかり食べる、体に良く、バランスがいい食事を心がける、好きな服を着ること、おしゃれを楽しむこと、身だしなみに気をつけること、など衣食住を丁寧に過ごすことが大切です。
散歩やヨガなど軽い運動も効果的。
2.挫折体験に対する「捉え方」を変える
その状況や体験を「辛い」と感じてしまうのはなぜかを考えます。
物ごとの捉え方によって、感情や行動が大きく左右されます。
「良い」と感じた部分がないか、別の捉え方ができないかを探してみます。
3.人とつながる
辛い思いをすると殻に閉じこもりたくなることがありますが、孤独は辛い感情をより強くし、立ち直りに時間がかかることが多くなります。
辛さや愚痴を聞いてもらったり、ただそばにいてもらうなど、自分にとっての心地よい範囲で人とつながるようにします。
4.セルフ・コンパッションを実践する
セルフ・コンパッションとは「自分への思いやり」のこと。
挫折体験をした自分に対し、がんばりを認めたり、不運を慰めたり、つらさに共感します。
うまくイメージできない場合は、親友や家族など大切な人が辛い思いをしたときにどのように声をかけたり接すればいいのかを想像してみます。
5.小さな目標を決めて少しづつ行動する
今の自分に必要なこと、自分にできることを小さな目標にわけて少しづつ行動してみます。
目標はどのようなことでもいいし、立派なことである必要もありません。
「出勤したら目を見て挨拶する」などでもいいし、「外に出て散歩する」などの日々の中でできることでもOK。
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辛い思いをしてしまうと、思考も体の動きも停止してしまいます。
小さなことであっても何かしらの動きをすると、徐々に回復してくるようです。
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