老後破産というと、年を取るまでに老後資産を貯めることができなかった人が陥ると思いがちですが、そんなケースばかりではなさそうです。
貯金が底をつき、年金だけでは生活に困窮してしまうという老後破産。
どんな原因で老後破産に至ってしまうのかを調べてみました。
老後破産の原因
1.老後になったときの収入・支出を把握していない
年金をいくらもらえるのか、毎月の生活費はどのくらいかかるのか、それを掴んでおかないと使えるお金がいくらなのかわからないまま暮らすことになります。
そして「お金が足りない」ということになりがち。
2.生活レベルを下げられない
年金生活になると収入は減ります。
減った収入に応じて生活レベルを下げないと、貯金を切り崩すことが続き、いずれ破綻してしまいます。
退職金が入った人は気持ちが大きくなり、浪費してしまうこともあります。
3.住宅ローンが残っている
定年後も住宅ローンが残っていると、老後資金を返済にまわさざるを得なくなるなど、その先の資金計画が狂う場合もあります。
できれば定年までに住宅ローンは終わらせておきたいものです。
4.子どもや孫にお金を使いすぎる
子どもがいつまでも自立しない場合、いつまでも子どもに関する費用がかかることになります。
子どもを持った年齢が遅いと、定年後でも子どもが成人していないケースもあり、年金生活の中で教育費を支払うことになります。
また、孫ができた嬉しさから際限なく財布のひもを緩め続けていると、家計を圧迫することになります。
防ぐためにできること
こうして見ると、「お金があるから大丈夫、ないから危険」と単純に言い切れるものではないことがわかります。
要はお金の使い方、準備の仕方が大事なのですね。
まずは現在の支出や年金額、貯金額などを把握すること。
その上で、いま心配なことは何かを整理して、解決する方法を考えてみる。
例えば貯金が少ないのであれば働き続けることを選ぶとか。
老後破産と聞くと自分とは関係ないと信じたくなりますが、やり方を間違えば誰にでも起こりうること。
そうならないように、気を付けたいものです。
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