投資を始めようと考えたとき、投資信託から入る人は多いようです。
株の売買よりはリスクが小さそうだし、コツコツ積み立てていけば資産形成できるかもと思うのでしょう。
投資信託で資産形成を考えるとき、基本的な考え方が三つあると経済コラムニストの大江英樹氏は言っています。
基本的な考え方3つ
その3つとは、
1.投入する金額を増やす
2.暴落した時は買い増す
3.市場に居続ける(持ち続ける)
です。
投入する金額を増やす
まず、「投入する金額」ですが、毎月1万円を積立投信して年利3%で運用できたとしても1億円に達成するには128年かかるそうです。
毎月5万円で68年、毎月10万円で46年(現行の税率で計算の場合)。
少額のお金をコツコツ積み立てるだけでは大きな資産を築くことはできないのです。
大きな資産形成が目的ではなく定年退職後の人が購買力を維持するために投資する場合は、できる範囲で行ったほうがいいということです。
暴落したときは買い増す
投資信託で資産を作りたいのであれば、暴落した時に通常より多くの金額を投資に投入する必要があります。
市場が暴落しているときはただでさえ不安になるし、さらに金額を投入しようとすると貯金を取り崩さなくてはいけないかもしれません。
これにはかなりの勇気が必要になります。
しかし、大きな資産を築いた人は、どこかの時点で大きな勝負をしてきています。
リスクを取らない限り高いリターンは得られないからです。
持ち続ける
「市場に居続ける」というのは、買った投資信託を売らずにじっと持ち続けること。
これができずに売買する人は結構多いのだそうです。
「高いときにいったん売って、安くなったら買えばいい」という人がいますが、簡単にうまくいきません。
アメリカで18年間の株価の値動きを調べたところ、最も株価の上がった上位30日だけで上昇幅の4割近くを占めているのだそうです。
この30日間がいつなのかは事前には絶対にわかりません。しかも30日間は連続しているのではなく18年の間に散らばっているのです。
だからこの30日間を逃さないためには市場に居続けること、つまり持ち続けなくてはいけないのです。
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積立投信はコツコツ積み立てして貯金しているような錯覚を覚えますが、まぎれもなく投資です。
投入する金額や暴落した時の覚悟などについて、考えておく必要がありますね。
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