「お人よしの、いい人ほど収入が少なくなる」という研究結果があるそうです。
性格のいい人にお金が巡ってこないなんて理不尽なと思いました。
協調性と収入
これはアメリカのコーネル大学、カナダのウェスタン・オンタリオ大学による研究で、約9000人を対象に、協調性のテストと収入を調べたところ、協調性が高いほど収入が低いことがわかったそうです。
研究では、協調性には「信頼性」「率直さ」「迎合性」「利他主義」「謙虚」「優しさ」の6つがあるとして、これらを備えている人は収入が少なくなりやすいことがわかったそうなのです。
そして、協調性の高い被験者が、もっとも管理職になれないという結果も出ました。
この実験のことは中野信子さんの本で読んだのですが、中野さんは、
「協調性があるために、そこに付け入れられ、人から搾取されてしまうということが世の中では起きているということは知っておいてもよいと思います」
と書いています。
日本人である私には美徳としか思えない「謙虚」や「優しさ」が、収入の少なさに結びつくとはショックです。
戦略的な優しさを持つ
投資家の中原良太さんによると、優しさが貧乏につながる主な理由は、「他人の願いを断れない」「衝突を避けすぎる」と言う悪い面が収入低下につながるからだと言っています。
そのため、もっと戦略的な優しさを身につけることが大切だと言い、3つの方法をあげています。
1.付き合う人を選ぶ
優しい人は頼みごとを断れないので、理不尽な頼みごとをしてくる人とは付き合わないことで、自分の身を守ります。
2.NOと言う訓練をする
NOを言う時は「全面的なNO」ではなく、「部分的なNO」を使うのがコツ。
「○○はOKですが、△△はNGです」とすれば角が立ちにくい。
あるいは、「YESの中にNOを織り交ぜる」方法もあります。
理不尽な要求をされたとき、3回に1回は「YES」を言うけれど、後の2回は「NO」と言うやり方です。
3.優先すべき目標を見つける
あらかじめ、頼まれごとを断るための「優先すべき目標」いくつか見つけておきます。
できれば倫理的・道徳的に否定されない目標がベスト。
例えば、子どもの世話(老親の世話)があるのでそれは時間的にできません、など。
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誰にでも優しくすることは単なるお人よしで、自分のためにはならないということですね。
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