飲み屋の客に人生の真実を語ってもらったのを集めた本を読みました。
「「あのときやっときゃ良かった」という後悔は、実際にはやれる可能性などなかったのだからソク忘れよう」という長いタイトルの本です。
飲み屋で聞いているだけあって下ネタも多いのですが、中にはまともなのもあります。
「なるほど」な意見
「なるほどな~」と思ったものを2つご紹介。
・61歳の男性は、50歳を超えたころから、だんだん物事にときめかなくなり、映画や旅行などにそこまで気分が盛り上がらなくなった。
だから同じことを二回やりたいって思えない。
だから、「また食べたい」でも「また集まりたい」でも何でもいいから、二度三度やりたくなることにどれだけ出会えるかが人生の肝なんだと思う、とのこと。
よくわかります。プロ野球やサッカーを夢中で応援している人を見ると、すごく羨ましくなります。
・44歳の男性には、地元にママさんバレーをやっている女友達がいる。
彼女はニュースもネットもまったく見ないので世の中の動きを何も知らないけれど、それでものほほんと、飲み食いばっかりして楽しそうにしている。
彼女を見ていると、情報量の少ない人のほうが幸せに生きられるんじゃないかと思う。
どこかの国で大きな事件があっても、報道されなければ知りようがないし、知らないことは起きていないと同じ状態。
かといって知ってしまうと、もう起きたことだから落ち込んでしまうし、と言います。
これはそうかもしれないですね。悪いニュースばかり見ていると、明らかに気分は落ち込みます。
どこまで知るべきなのか難しいです。
そのうち離婚されそう
中には、「ああこの人、そのうち熟年離婚だろうな」と思うようなことを言っている人も。
50歳の男性の妻は、高校生になった息子のことを「自分の教育が間違っていた。反省している」というらしいです。
そのことについて、「反省というのは、もう一度同じチャレンジができる時だけに意味がある。妻がいうような反省には何の意味もない」。
いや妻は反省とは何かを知りたいのではなくて、勉強しないとか悪い仲間とつるんでいるとかの息子が心配で、そのことを相談したり励まし合ったりしたいだけなんだと思うんですよ。
それを「意味ない」なんて上から目線で言ってたら、夫婦仲もうまくいくはずないと思うのですが。
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いろんな人がいろんなことを考えているもんだなと思います。
女がらみのことばっかり考えているような人もいますが(なかなかおもしろい)。
暇つぶしにはもってこいの本でした。
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