子どもが巣立って、いよいよ老後の生活が目の前に近づいてきました。
今後の家計の考え方について参考になるかもと「50代で決める!最強の「お金」戦略」を読みました。
作者は経済ジャーナリストの荻原博子さんです。
50代のリスク
子どもも独立したし、これらかの生活は何とかなるだろうと考えるのは甘いらしいです。
50代にはこんなにリスクがあります。
・週休3日の衝撃 → 収入が減る
・子どもが働かない → 教育費に1000万円もかけたのに
・奨学金の延滞 → 親まで自己破産
・結婚生活の波乱 → 50代での夫婦関係が鍵に
・遺産相続をめぐる争い → もめないことを心がけたい
・老後の孤独 → 考えるべき3つのこと(老後資金、知人や友人がいるか、最後をどこで過ごすか)
こうしてみると、50代はまだまだ山あり谷あり。
子どもが独立してやれやれと一息ついている場合ではないようです。
投資よりも
老後のための資産というと、投資が思い浮かびます。
でも著者の荻原さんは「投資なんかおやめなさい」という本まで出すような人。
本書でも株や投資信託よりも「借金(住宅ローンなど)を返したほうがいい」と言っています。
また、低金利の今、銀行にお金を置いておいてもほとんど金利はつきません。
それならば「まとめ払い」に使ったほうが得だといいます。
通勤通学の定期券や回数券、保険料、国民年金、NHKの受診料など、まとめて払うとおトクになるものがあります。
医療費と介護費
老後の経済面で不安なことは、大きく分けて「医療」と「介護」の二つ。
荻原さんによれば、病気になっても「高額療養制度」があるので、老後の医療費は2人で100万円か、心配なら200万円程度用意しておけばいいとのことです。
介護については、実際にかかる平均的な費用は1人約500万円。2人だと1000万円。
介護なしで亡くなる人がいる一方、寝たきり状態が続くと500万円以上かかる場合も。
どうなるかはわかりませんので平均的な額を用意しておけばよいのではとのこと。
医療費と介護費合わせて2人で1200万円が目安になります。
定年までに
プラスの資産、マイナスの資産(負債)の棚卸をし、毎月の家計費を把握します。
そして定年までに「年金だけで暮らせる家計」にできるよう、家族で協力。
「豊かな老後」を手に入れるのはなかなか大変ですね。
でも一歩づつ進んでいけば大丈夫かもしれません。
コメントを残す