金子由紀子さんの書いた、すぐに実践できて、ちょっとだけ今の暮らしを変えてくれるヒントを集めた本です。
衣食住、お付き合いや暮らしの楽しみなどに活用できるようになっています。
68コあるうちの、興味を持った部分を書き出してみました。
美しいものを見る
すっきりと片づいた、心地いい空間を作るための「やる気」は、美しいものを見て感動することから湧いてくる、のだそうです。
旅先のホテルから、カフェやレストランから、雑貨屋さんのディスプレイからもヒントを得ることができます。
そうしたものをたくさん見て、心に貯金をしておくと、いつの日かそれを再現するときに役に立つということです。
部屋の片づけをするのに方法論でなく、「美しいものを見る」ことを勧めるのは金子さんならではですね。
習慣にすればストレスレス
自分にとってハードルが高いけれど、ぜひ達成したい課題があるなら、今の自分にできるレベルまで分解し、毎日の日課に組み込めばいいそうです。
気が重いこともで、習慣にさえなってくれれば体が勝手に動くから。
そして、新しい習慣を身につけるには2週間、かかるそうです。
寝る前の日課
習慣でもそうですが、金子さんは「毎日やること」を大事にしています。
やらなくてはいけないことが山ほどあって、それなのに全部終わらなくて自分を責めてしまうようなとき。
そんなときには、どんなことでもいいので小さな日課を自分に課してみる。
金子さんは若いとき、「腹筋50回」と「子ども向け英語の読み物を3分の1ページ和訳する」という日課を続けていたそうです。
続けることで、ささやかな満足感や自信がうまれ、他人への劣等感や自分への苛立ちが次第に薄れていくそうです。
何か一つだけでも保存食
スーパーで梅干を買ったとき、容器の裏を見ると何行にもわたる添加物の表示。
自分で作ればこうした危険を遠ざけることができます。
漬物でもジャムでも調味料でも、何かひとつ保存食を持っておくことは、
「暮らしにとっていちばん大切な「食」に、1本の太い柱を立てるようなもの」
だと書いています。
なるほど、とうなずく私は梅干を年によって作ったり作らなかったり。
ジャムは作ったことさえありません。
だからこそ、こういう言葉が胸にしみるのでしょうね。
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金子さんのエッセイは、いつも忘れていたことを思い出させてくれます。
「ああ、そうだった」と思うだけではなく、ちゃんと行動に移さないといけませんね。
新しい習慣を身につけられるようにしようと思います。
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