金子由紀子「暮らしのさじ加減」

暮らしについての本を書いている金子由紀子さんの本を読みました。

「暮らしのさじ加減」(講談社+α文庫)です。

本の副題は「ていねいでゆっくりな自分にちょうどいい生活」となっていて、周りに流されず、自分のペースで暮らしていく方法を教えてくれます。

「時間をケチるのは人生をケチること」とか、「日本のいいものを、もっとみなおす」だとか、「目指せ、ハイジのおじいさんの家事」とか、気軽に読めて、なるほど~と思わされることがいっぱい。

掃除の気力を湧かすものは

中でも、そうかもしれないと思ったのは、掃除について書かれた文章。

掃除は洗剤や道具ではなく気力でするもの。しかしこの気力はなかなか湧いてこない。

自分を動かす燃料となるのは、自分の心と体の中にある「心地よさ」「美しさ」である、と。

美術館でも友人の家でもカフェでもどこでもいいけれど、美しい空間に身を置く心地よさを知っていれば、それを再現することも容易になるというのです。

考えたことなかったけれど、そういうことはあるかもしれません。

意識していなくても、いつかどこかで見た場所のイメージを自分の中に持ちながら、片づけたり掃除しているかもしれませんね。

きれいに整えられた場所をたくさん見ることが、家をきれいに保てる秘訣ということですね。

おばあさんの暮らし

「憧れは、おばあさんの暮らしぶり」という、金子さんの明治生まれのおばあさんの暮らしを書いたものを読んでいると、自分の祖母を思い出しました。

金子さんの知るおばあさんの暮らしは私の祖母と全く同じではありません。

でも、薄暗くて段差の多い家や、柱時計のあるところ、いくつも菊を植えた鉢を玄関先に置いていたことなど似ている部分があって、普段は忘れている祖母のことを思い出してとても懐かしくなりました。

不便で古めかしくて、今ではもう見られなくなったような生活を、金子さんは、「おしゃれでも気が利いてもいないけれど、心がこもっていて温かい」と評しています。

禅寺の生活

金子さんは座禅を組みに禅寺に行った経験があるそうです。

その禅寺のお坊さんの暮らしは、早朝に起床してから掃除などの作務や座禅が一日中続きます。

食事は粗食で冷暖房は使わず、エレベーターは使わず、できるだけ歩く。真冬でも薄着、裸足の生活。

自分ではできっこないけれど、こうしたシンプルな生活に憧れめいた気持ちを持ちます。

おばあさんの暮らしにしても禅寺にしても、一見して不便そうだったり古かったりする生活に憧れる気持ちについても丁寧に解説してくれています。

毎日の暮らしの中で、何を大事にしていけばいいのかというヒントを与えてくれる本です。

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