若いころは占いが好きでした。
せいぜい本を読むくらいで、占ってもらいに行ったことはありませんが。
雑誌に占いのページがあると必ず目を通していましたが、今ではすっかりご無沙汰に。
なにを望んでいるか
柴崎友香さんという小説家が、占いは「自分自身がなにを望んでいるかを知りたくて行くのかもしれない」と書いていました。
占い師さんにいろいろ話しているうちに、悩みや迷いが整理されてどうしたいのかがはっきりしていくのかもしれないですね。
そう考えると占い師さんはカウンセラーみたいなものなのかも。
しいたけ.さん
雑誌を読んでいたら「しいたけ.」さんという人の占いがありました。
ちょっとのことでも泣いてしまう、という高校生(うお座)のお悩みに答えているのですが、その内容がとても優しいのです。
「気分屋の自分は嫌いじゃないと言えるあなたなら大丈夫」から始まって、「人前で泣けることは健康的」だとまず肯定から入ります。
「泣くのが恥ずかしいならある程度まで泣くのを我慢する努力はしてもらってもいいかもしれない」と、アドバイスする際もやんわり勧めるだけで指示はしないのですね。
そして、「うお座に涙腺のコントロールは難しいかも」と、ここでようやく占い師らしき言葉が出てきます。
うお座の人ってここでないタイミングで泣くことがあるそうなのですが(結婚式で扉が開く前に泣くとか)、そのタイミングのズレまでも「大事にしてほしいです」と認める。
最初から最後までずっと優しく肯定してくれる癒しの文章で、これは人気だろうな~(私はよく知らないのですが、しいたけ.さんって人気ありますか?)と思いました。
こういう人なら悩み事を相談したくなりそうです。
現実にまみれて
占いって、漠然とした悩みには向くけれど、具体的な悩みには物足りなくなる気がします。
思えば占いが好きだった若いころは、不安もあったけれど夢や希望もあって、どこかロマンチックな気分もありました。
それが結婚して子どもが生まれたあたりから現実にまみれ、占いとは疎遠に。
子どもが勉強しないとか、反抗期でムカつくとか、お金が足りないとか、そんなときに占いに頼ろうとは思わなかったですね。
今でも、悩みが現実的過ぎて(親の介護が始まったらとか、プログラミングでエラーが出るとか)占いの出るスキがありません。
これでいいような、ちょっと寂しいような。
こんにちは。
私は占いについては興味がないのですが、
「しいたけ.さん」について「どんな人なのかしら」と思ったので、調べてみました。
アラフォーの男性でした。
高校生の時、イギリス人になりたくて、毎日午後3時に紅茶を飲んでいたそうです。
学生時代に研究していた占いを職業に昇華させていて、
すごいですね!
hinoeさん
コメントをありがとうございます。
しいたけ.さんって、すごい人なんですね。
独自でやっていた研究を職業にするという難しいことを実現されたのですね。
ずいぶんと勉強もされたのでしょう。
紅茶のエピソードはおもしろいです。
イギリス人に憧れていたのですね。
楽しい話を教えてくださってありがとうございました。