ターシャ・チューダーのクリスマスについて書きました。
今度は京都・大原に暮らすイギリス出身のベニシアさんのクリスマスはどうだったのか知りたくなりました。
エッセイ「ベニシアの京都里山日記」を読んでみました。
デザートの準備
11月の半ばからクリスマスには欠かせないデザート、クリスマス・プディングの準備にとりかかります。
材料を入れたボウルは家族全員に混ぜてもらいます。
混ぜながら願い事をすると、その願い事がかなうというイギリスの言い伝えがあるそうです。
プディングは約12時間(!)蒸すそうです。
その数日後、家族や友人たちに贈るフルーツケーキ作りにかかります。
ケーキを焼いた後によく冷まし、ブランデーに浸して綿の布で包んでケーキ缶に密閉します。
次に小さなミンス・フルーツパイを作って冷凍庫で保存。
これは12月に訪れるお客様のためのものです。
クリスマスツリー
ベニシアさんの家でも、クリスマスツリーは森で切ってきます。
夫や子どもたちと一緒に樅の木を探しに行きます。
同時にクリスマス・リースやクリスマス・キャンドルの飾りに使う、ヒイラギや松や南天の枝、松ぼっくりも探しながら。
切ってきたツリーは、電飾やガラスのオーナメントを吊るして飾ります。
そしてクリスマスの朝、ツリーの下に皆で準備しておいたプレゼントを交換するのです。
クリスマスディナー
クリスマスまであと4日というときに、注文していた七面鳥をお店に取りに行きます。
9キロある七面鳥は解凍に3日、焼くのに半日もかかります。
イギリスの伝統的なクリスマス・ディナーは、オーブンで焼いた七面鳥のスライス、それにローストポテト、芽キャベツと栗、ジンジャー・オレンジキャロットを添え、グレイビーソースとクランベリーソースをかけるというものだそうです。
ディナー最後のフィナーレは。クリスマス・プディングの点火だそう。
ベニシアさんがプディングにブランデーをかけて照明を消すと、静まり返る子ども達。
プディングに火をつけ、青い炎に包まれたクリスマス・プディングをテーブルに持って行くとみんな拍手喝采。
この1年の思い出など話しながら、クリスマスの夜は更けていくのだそうです。
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自分の子ども達にクリスマスの伝統の素晴らしさを味わって欲しくて、そして彼らが大人になったとき自分の子ども達にも、このわくわくするような喜びを与えて欲しいと考えていたベニシアさん。
闘病中のベニシアさんが、愛する人たちに囲まれて素敵なクリスマスを過ごされることを願います。
【ベニシアさんについての記事はこちら】
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