児童文学者の角野栄子さんが好きで、一時期、本を買ったりネットで調べたりしていました。
きれいな色のワンピースを着て、鎌倉で暮らすライフスタイル、そして86歳の今でも仕事をされているところが素敵だなと思っています。
彼女についてネットで検索しているとき、角野さんの父親にはロシアの血が入っている(ハーフ)という情報が出てきたことがあります。
でもこの話、噓だったようです。
ロシアの新聞社
角野さんが2018年に国際アンデルセン賞作家賞を受賞したときに、ロシアの新聞社がインタビューに来たそうです。
インターネットに角野さんの父方がロシア系だという記述があったのを見た記者が「あなた、ロシアの血が入っているって聞いたけど」と質問してきたそうです。
「でも、ぜんぜん違うのよ(笑)。フェイクニュースね」
と、ご本人が言っているのが、朝日新聞(5/13)に載っていました。
写真を見て疑問
ネットで読んだときは、そうなのかと信じました。
今でも角野さんは色白できれいですが、若いころの写真を見ると、いかにも外国の血が入っていそうな彫りの深い美貌だからです。
じゃあお父さんはどんな方だったんだろうと写真を探してみると、がっしりした優しそうな男性だったのですが、ロシア人とのハーフのようには見えません(顔立ちへの現れ方は人にもよると思いますが)。
少々疑問に思い、角野さん自身が「父親のロシアの血」について語っている文章はないかと探しましたが、見つかりませんでした。
疑問に思ったら
「ロシアの血」について読んだとき、自分のブログに書かなくてよかったなと改めて思いました。
私が角野さんの父親について読んだのは個人のブログだったので、「もしかしたら違うんじゃないか」と思うことができましたが、これが大手のサイトなんかで読んでいたなら信じていたかもしれません。
変だなと思ったことはブログに書くのを控えるか、自分でちゃんと調べるようにしたほうがよさそう。難しいことですが。
それにしても「ロシアの血」はどこから出てきたのでしょうね。
やっぱり角野さんの若いころの写真がいかにも、だからでしょうか。
角野栄子さんについての他の記事はこちら
コメントを残す