坂井より子さんは77歳。
夫と、娘家族(子ども二人)、息子家族(子ども一人)の合計9人で暮らしています。
「飾らない」という本を読んでみました。
人のために料理する
平日は9人分の夕食を用意するそうです。
それだけ聞くと、「すごい」とか「子どもたちにいいように使われているのでは」なんて思っていましたが、本を読むとそういうわけではなさそうです。
体が丈夫でなかったご近所の夫婦に夕食を届けることを15年続けていたとか。
家族ぐるみで親しくしていたご近所さん二軒が、どちらの家もママが早くに亡くなったとかで煮物を届けることを今でもしているとか。
人のために食べ物を作るということを、自然にしてしまう人のようです。
9人分の夕食つくりは3時間かかるそうですが、それほどの苦でもないのでしょうね。
なりゆき
自分の生き方を「なりゆきの人生」と言っていて、確かにそんな感じ。
お友達に頼まれて料理教室を始めたり、人から声をかけられて雑誌や書籍の仕事をしたり。
「まあ何とかなるでしょう」で始めたそうです。
ご主人が定年後、田舎で一人暮らしをしてみたいと言い出したときも、戸惑うことなく送り出したそうです。
3世帯同居の話も、子どもたちから持ち掛けられたそう。
でも、なりゆきまかせのようでいて、しっかり楽しんでいるのが面白い。
ご主人と離れて暮らしていたころ、より子さんは昼は料理教室、夜は友達と麻雀と、楽しんで暮らしていたようです。
肝が据わっている
流れに逆らわず生きているけれど、受け身な感じがしないのは、ご本人に肝が据わっているからかも。
子どもたちが小学生のころ、家族で1カ月間のアメリカ旅行をしたそうです。
旅行を終えご主人が仕事で先に帰国した後、ロサンゼルスからサンディエゴまではより子さんが車を運転したそうです。
はじめての海外旅行で英語もそれほど上手ではなく、子ども連れ。
「若くて怖いもの知らずだったからできたんでしょうね」とさらり。
長女の真理子さんはこの時のことを「度胸があるというか、肝が据わっているというか」と表現しています。
3世代同居
3世代同居のルールは特にないらしいです。
ただ、平日の夕食を一緒に食べるだけ。
3階建ての住居は、1階がより子さん夫婦、2階が娘さん家族、3階が息子さん家族で、玄関も水回りもすべて別。
それでも大変なことはいろいろあるでしょうね。
楽しそうと思うより、大変そうと感じてしまいます。
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