ジョブズも大切にした「直感」

ふと心に浮かぶ「直感」。

理由も根拠もないけれど、なんとなく思う。

根拠がないので信じるのも行動に移すのもためらってしまいます。

でも、この直感を大事にする人はいます。

スティーブ・ジョブズもその一人。

インドへ行く

アップルの創始者スティーブ・ジョブズは、アップルを設立する2年前にインドを訪れています。

「自分はどういう人間なのか、何をするべきなのか知りたかった」というのがその動機。

インドへ行った目的は、信奉者からババジーと呼ばれる導師(グル)に会うためだったのですが、残念ながらババジーは1年前に亡くなっていました。

ジョブズはヒンドゥー教の聖者が書いた本を読み、瞑想し、インドに7カ月滞在しました。

「直感はパワフル」

のちにジョブズはこう言っています。

「インドの田舎にいる人々は直感で生きている。

彼らの直感は世界一というほど発達している。

直感は知力よりパワフルだ」

この認識はジョブズの仕事に大きな影響を与えたそうです。

「自分は何をするべきか」を追求した結果、ジョブズがインドで見つめ直したものは「直感」だったのです。

人は自分の力でできることなど何もなく、人は見えない大きな力によって生かされている、とインドの人たちは考えているそうです。

論理的な知力だけでは、組織のトップとしての決断はできないと感じたジョブズも、見えない大きな力の存在を思い、自分の直感を信じることの大切さを感じたのでしょう。

直感は意思決定プロセス

直感は単なる当てずっぽうではなく、脳の意思決定プロセスの一つです。

脳が過去に経験したことや学習の記憶から、無意識に答えを引き出してくる論理思考の一種ということです。

人間の直感の的中率は90%、というイスラエルの大学の研究もあるくらい精度の高いもの。

誰にでもあるものなので、自分は直観がないという人は、ただ気付いていないだけだそうです。

直感を信じて、ピンと来たときに行動できるかどうか。

行動しなければ、せっかくの直感もなかったことになってしまいます。

理屈っぽい人ほど直感を信じない傾向があります。

しかし、自分の内から起こる感覚に従ったほうが、後悔しない選択につながりやすいと言われます。

「こうしたいと思ったから、やってみよう」と、自分の心に素直になるのがいいようです。

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2 件のコメント

  • いつも興味深い話題をありがとうございます。
    スティーブ・ジョブズというと、スタンフォード大学の卒業式のスピーチを思い出します。
    中でも、最初に養子に行くはずだった夫妻が「女の子」を望んだので、引き取ってもらえなくなった、という点が私には印象に残っています。赤毛のアンみたいな話だなーと思いました。

    • hinoeさん

      いつもコメントいただきありがとうございます。

      >最初に養子に行くはずだった夫妻が「女の子」を望んだので、引き取ってもらえなくなった
      そうなんですね。知りませんでした。
      私もすぐに「赤毛のアン」を想像しました。女の子なので望まれなかったアンとは逆バージョンですね。
      養子を望んでいた夫妻は、自分たちが養子にしたかもしれない男の子がのちにアップルの創始者になったと知ったら、どんな風に感じたでしょうね。

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