思い込みの影響は、良い方にも悪い方にも働きます。
思い込みってすごいというか、怖いというか。
「自分は若い」と思っていると、実際の衰えもゆっくりになるそうです。
若さに関する研究
ドイツ老年医学センターは、40歳以上の中高年5000人以上に、「あなたは自分が何歳だと感じていますか?」と質問しました。
すると、実年齢より若く答えた人ほど、日常生活動作の機能低下がゆっくりであることがわかったそうです。
南デンマーク大学での双子を対象にした研究があります。
70最上の双子1826人を7年間にわたって追跡調査しました。
被験者の顔写真を撮り、いろんな年齢層の人にその写真を見せて年齢を推定してもらいました。
すると、実際の年齢より見た目が若い人のほうが、身体能力も認知機能も高く、寿命と関係があると言われる白血球のテロメアも長く、実際に寿命も長いことがわかりました。
双子なので遺伝子的には似ているのに、見た目によって寿命は異なりました。
この「見た目の若さ」を作るものは遺伝子ではなく、生活習慣や環境ということです。
正しい判断は難しい
じゃあ今日から自分は若いと思い込もうとしても、難しい。
だってシミシワもあるし、体も痛いし、はっきり言って老けてきているのは自覚しています。
でも、人って自分のことを正しく評価できないそうです。
「ダニング=クルーガー効果」と呼ばれる認知バイアス(今までの経験や思い込みで、非合理的な判断をしてしまうこと)は、成績の悪い学生は自分を高く評価したがるのに対し、成績が極めて優秀な学生は自分を低く見積もるというもの。
自分を正しく評価できないのなら、優秀とか優秀でないとか、美しいとか美しくないとか、振り回される必要はないと、医師である鎌田實氏は言っています。
若いと思えば
鎌田氏によると、
「年齢はどんどんサバ読んでいい。若いと思えば、若くなる。見た目が若けりゃ、若くなる」。
現在74歳である鎌田氏は、実年齢から12歳引いた年齢のときも自分をイメージしながら、仕事も遊びも着る服も考えているそうです(体重計に乗ると、実年齢より12歳若い体内年齢が表示されるそう)。
「自分は若い」と思うことでストレスが緩和され、健康へのダメージが減ります。
若さを保つために自分自身をケアした結果、若さを実感できて、ますます「自分は若い」と思い込むことができ、いい循環が生まれるとのことです。
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