メダルを獲るにはお金がいる

賛否両論あった東京オリンピックも無事閉幕しました。

終わってみれば、日本は過去最多のメダルを獲得しました。

日本の金メダルの数は26個との予想があったのですが、実際の獲得数は27個と、ほぼ的中しましたね。

五輪成績とGDP

五輪の成績と国の経済力との関係については、アメリカの「マンキュー入門経済学」に記述があると書いていたのは元内閣参事官の高橋洋一氏です。

五輪におけるメダル獲得数には、その国のいくつかの条件が関係しています。

・GDP(国内総生産)の総額が大きいこと

・開催国であること

・東欧の旧共産諸国であること

特にGDP総額が大事で、後の2点を加えて金メダル数はほぼ決まるそうです。

今大会のメダル予想

これを、東京五輪以前の直近5回の夏季五輪(シドニー、アテネ、北京、ロンドン、リオ)で金メダルを獲得した国について調べたところ、ほぼ正しいことがわかったそうです。

ひとつの大会で金メダル1個に必要なGDPは3300億ドル(36兆円)、開催国なら金メダル8個増、旧共産国は3個増になります。

このモデルをアップデートしたものによると、日本の金メダル予想は26個、アメリカ37個、中国42個。

実際の成績は、日本27個、アメリカ39個、中国38個。

中国がちょっと少なくなりましたが、かなり近い数字を出していますね。

日本のGDPは世界3位。

1位アメリカ、2位中国と、金メダル獲得数順位と同じになっています。

今まで日本のメダル数がパッとしなかったのは、あまりお金をかけてこなかったからということでしょうか?

最大のチャンスだった

日本はこれから人口が減っていくし、それに伴いGDPも小さくなっていくでしょう。

この先、五輪を誘致しようという動きももう出ないかもしれません。

2030年の冬季五輪を招致しようとしていた札幌市も、「招致計画を一部修正」し、市民への意向調査を行うと言っているようです。

コロナが完全に収まってからならまだしも、招致計画への市民の理解は得られなさそう。

今回の東京五輪は日本選手にとって、最後で最大のメダル獲得のチャンスだったかもしれません。

このチャンスをものにできた人、期待されながらダメだった人と結果はさまざまでした。

いずれにしても、選手の皆さん、お疲れさまでした。

個人的にはIOCの強欲ぶりにほとほと嫌気のさした大会でした。

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