ニッチな分野で成功できたわけは

小柄女性の「既製服が合わない!」という悩みを解決すべくアパレルブランドを立ち上げた女性。

ニッチ過ぎると周りに言われながらも会社を成長させることができた理由は。

NHK「逆転人生」で10/19に放送された「ニッチ市場で急成長!小柄服ブランド」を紹介します。

スタートは散々

田中絢子さん(27)は身長148cm。

Sサイズの服でも大きすぎるため、服選びには苦労してきたそうです。

同じく小柄な友人と二人、小柄女性にターゲットを絞ったアパレルブランドを立ち上げました。

ちなみに、身長150cm以下は成人女性の8%、155cm以下は34%だそうです。

たった8%をターゲットとすることについて、当初は周りからニッチ過ぎるのではないかと反対の意見も多かったようです。

知り合いのお母さんに頼んで型紙を作ってもらい、縫製は中国で。

作った製品が届いてみると皺くちゃ。

お客さんを集めようと始めたインスタのライブは視聴者が一人。

そんなスタートでしたが、1時間のライブ配信を毎日がんばることで3カ月後にはインスタのフォロワーが1500人に。

つながりが強みに

試着会を催したり、服の販売なしのお茶会をしたり、とことんお客さんの望みを聞いて商品開発をしたり。

お客さんとのつながりを強めたことで、半年後には1か月の売り上げが1000万円、インスタフォロワーは2万人越えに。

1年半後には1か月5000万円、フォロワーは8万人にまで伸びました。

スタートして3年後、東京ガールズコレクションに参加するまでに。

「ターゲットが小さいからこそ、これは自分のものなんだと愛着がわき、同じものを好きだと思う者同士がすごくつながれる」

と田中さんは言っています。

自分の身長を、初めて好きだと思えたというお客さんの声が多いそうです。

ファンベース

田中さんのやっているようなビジネスのしかたは「ファンベース」と言われるそうです。

常に顧客になってくれる人に特別な情報を送り、意見交換をすることで、さらに熱烈な顧客になってもらう。

するとファンたちが評判を広めてくれて、新たなファンを連れてきてくれるのです。

少子化の進む日本では、今以上にお客さんを増やすことは難しくなる。

これからは、こうしたお客さんに向き合ったビジネスのやり方が重要になっていくということでした。

電車のつり革に届かなかったり、網棚に荷物を置けなかったり。

小柄女性の悩みは、当事者でないとわからないものです。

ターゲットが小さくても、ビジネスのやり方によっては会社を成長させることができるのだと気づかされました。

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